動画共有サービスであるYouTubeは、世界に20億人を超えるユーザーが利用しており、今や企業や個人の情報発信プラットフォームとしての位置を確立しています。
YouTubeを企業で効果的に使いたいと思っても、ノウハウがなく断念している企業もいるでしょう。しかし、YouTubeの運用を制作会社に代行してもらうことができます。
この記事では、企業がYouTubeを運用するメリットやYouTube運用代行サービスの特徴、費用相場について解説します。
目次
企業のYouTube運用とは?
YouTubeを使ってただ動画を公開するだけでは、マーケティング効果はあまり期待ができません。継続的に運用することでより多くのユーザーにリーチされますが、企業におけるYouTube運用とはどういったものを指すのでしょうか。まずは、YouTube運用の概要について説明します。
YouTube運用とは
企業のYouTube運用とは、組織や事業、商品ブランド用のYouTubeチャンネルを開設してビジネスに活用することを指します。単純に動画を公開するだけでなく、公開された動画が売上向上、サービス継続、知名度の向上などのビジネス上の目的達成に貢献できるように運用を洗練させていくことが必要です。
企業や商材の特徴を活かした動画を制作し、分析や改善を重ねながら動画による企業のマーケティング活動の支援を行う一連の取り組みがYouTube運用といえるでしょう。
企業がYouTube運用を行うメリット
企業がYouTube運用を行うことには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、YouTube運用の主なメリットを4つ紹介します。
- メリット1.訴求力が高い
世界中に多くのユーザーがいるYouTubeを活用することで、多くの人に動画を使った訴求ができます。動画であれば、文字や写真だけでは伝わらない商品情報やブランドイメージも、動きや音声などを使って提供可能です。文字や静止画による情報提供を主とするWebサイトよりも豊富な情報を伝えられるため、視聴者からの共感も得やすく、商品やサービスへの理解度も高められるでしょう。
- メリット2.顧客未満のユーザーへもアプローチできる
YouTubeは多くのユーザーが視聴しており、関連した動画をレコメンドする機能があるため、企業や商品自体を認知していない人にアプローチできることがあります。
例えば、ブランドの知名度が多くの人に浸透していないとしても、化粧品会社がメイクのノウハウ動画を投稿することでメイクに興味を持っているユーザーが閲覧する可能性があります。YouTube動画の視聴をきっかけに、ブランド名を認知してもらうこともあるでしょう。
商品やサービスの存在をすでに知っていて購入を検討しているユーザーはもちろん、商品やサービスを意識していないユーザーにまで訴求できるには、YouTubeの強みといえます。
- メリット3.社内資産となる
YouTubeで公開した動画は、繰り返し視聴してもらうことができるため、企業の情報資産としての価値があります。YouTubeの仕組みとして、ユーザーの行動データをもとに自動的におすすめ動画が表示されるため、継続的な視聴を期待できるでしょう。
また、YouTubeの動画は公開範囲を限定できるため社内共有用のアーカイブ(記録)としても活用可能です。社内研修の動画を保存・共有したり、採用活用などの場で動画を利用したりといった使い方もできます。
- メリット4.無料で投稿できる
YouTubeは無料で動画投稿できるため、企業の規模に左右されず始めることができます。無料でありながら多くのユーザーにリーチできる可能性があるため、運用方法次第ではコストパフォーマンスの高いマーケティングツールになるでしょう。
1日に投稿可能なファイルは、最大で256GBまたは12時間のうち小さいほうです。普通の使い方であれば、無制限に動画をアップロード・蓄積できると考えてよいでしょう。
内部でYouTubeを運用する難しさ
魅力的なメリットを持つYouTube運用ですが、社内で運用する場合、次のような難しさもあります。
- コンセプトに一貫性がなくなる
YouTube運用に関して知識や経験がないと、どうしても計画性のない運用になってしまいます。その結果、過去に作成した動画をただアップロードしただけの、コンセプトがない動画チャンネルになってしまうでしょう。
ユーザーは、動画やチャンネルに興味や関心があってアクセスするため、ユーザーの満足度を満たすことが必要です。そのためには、一貫したコンセプトを持つYouTube運用を心がけましょう。
- アイデアが枯渇してしまう
YouTube運用では、YouTubeの提供するサービスや機能をよく把握し、視聴者にとって魅力的なコンテンツを生み出していく必要があります。しかしYouTube運用のノウハウが乏しい場合、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを提供し続けることは容易ではありません。
制作会社は、YouTubeに関する情報を常に収集しているだけでなく、チャンネルの視聴データを分析することで効果の出るコンテンツを研究し、動画制作に活かしています。社内にノウハウがない場合は、外部の専門家に入ってもらうことがおすすめです。
YouTube運用のポイントは?
YouTubeを効率的に運用するためにはポイントを押さえて取り組むことが大切です。ここでは、主な3つの運用ポイントについて紹介します。
コンセプトやターゲットを明確にする
「誰に」「何を」「どのように」伝えるのかを明確にしましょう。コンセプトやターゲットが不明確だと視聴されにくく、YouTube運用の効果を最大限に発揮できません。多くの投稿動画のなかで、ターゲットの心を掴むには、コンセプトやターゲットを明確にし、コンテンツや映像を練り上げることが大切です。
SEO対策
SEOとは、検索エンジンの検索結果を上位に表示させるための工夫です。検索結果に動画が表示されることもあるため、動画をより検索されるようにするためのVSEO(Video SEO)と呼ばれるテクニックも研究されています。
YouTubeの親会社は検索エンジン大手のGoogleであり、YouTube動画はGoogle検索でもよくヒットします。SEOやVSEOを意識することで、検索エンジンからの流入を増やすことができれば、YouTube動画の閲覧増加につながるでしょう。
以下では、VSEOについて詳しく解説しておりますので、気になる人はぜひご一読ください。
投稿後に分析する
YouTubeには無料で使える「YouTubeアナリティクス」という分析ツールがあります。YouTubeアナリティクスを活用することで、投稿動画の再生時間や視聴者維持率などが確認できます。事実に基づいた具体的な数値から視聴状況を分析し、ユーザーのニーズを把握していくことができるため、定期的に分析を行い、改善に活かしましょう。
YouTube運用では、こうした分析データをもとにKPI(重要業績評価指数)を設定し、目標達成に向けた施策を考え、実行・改善を繰り返すことで精度の高いマーケティングを行っていくことが大切です。
YouTube運用は代行してもらえる?
社内の人材ではYouTube運用が難しいと考えられる場合、プロに代行を依頼することも可能です。ここでは、一般的なYouTube運用代行サービスでできることやメリットについて解説します。
YouTube運用を代行した場合に何を依頼できる?
YouTube運用を代行する際には、企画・動画制作・配信・分析・改善まで一貫して制作会社などのプロに任せることができます。また、YouTubeの運用業務について一部を代行し、YouTube運用に関連する相談やアドバイスといったコンサルティングを提供している場合もあります。
YouTube運用のどの範囲を代行してもらえるかは、サービスを提供する事業者によって異なるため、自社に必要な範囲のサポートを受けるようにしましょう。
YouTube運用を代行するメリットは?
YouTube運用代行を依頼するメリットは主に次の3つです。
- 自社従業員の負担を減らせる
社内にYouTube運用の専門知識を持つ人材がいるという企業はまだまだ少ないでしょう。YouTube運用では、企画・動画制作・分析など多くの業務があり、慣れないうちは負担も大きくなってしまいます。特に、目に見える成果が出ないうちは心身に大きな負担になることもあるでしょう。
専門会社にYouTube運用を代行してもらうことで従業員への負担が減り、本来の職務に集中して取り組むことができます。
- 時間とノウハウを買うことができる
YouTube運用代行を依頼した場合は費用がかかりますが、社内で行う場合に必要な時間やコストを考えると「お金で時間を買っている」とも考えられます。
YouTube運用ノウハウの習得には、相応の時間やコストが必要です。しかし、その間も先行している競合他社は、YouTubeを通して成長しているかもしれません。
早急にYouTubeマーケティングに手をつけていきたい、担当者を育てたい場合は、運用代行を依頼し、成果を出しながらそのノウハウを学んでいくことがおすすめです。
- 成果、成長がわかりやすく効率的
YouTube運用を代行する専門会社には、YouTube運用に関する豊富なノウハウがあるため、企業の目的に合致した的確な運用により、期待する成果や成長をわかりやすく実感できるでしょう。
YouTube運用を代行する際の費用相場
YouTube代行の費用は、依頼するサービス内容によって大きく変動します。運用代行会社を検討する際にはしっかり確認しておきましょう。
一般的な費用相場は次のようになっています。ご依頼の内容によって変動するので、あくまで目安としてご参考ください。
- 初期戦略、チャンネル開設:350,000円〜400,000円(初月のみ)
- 運用代行(4 本/ 月) :120,000円〜
- 分析レポート:120,000円〜
- その他(運用時の炎上回避など):180,000円〜
- 広告運用サポート:広告費用の約20%
※動画制作費用は別途相談
YouTube運用で企業の集客率アップにつなげよう!
企業がYouTube運用に取り組むことで、集客率アップなどのマーケティング効果を期待できます。YouTube運用の代行サービスを使えば、すぐに効果的なYouTube運用を始めることができ、社内にノウハウを蓄積するきっかけにもなるため上手に活用しましょう。
プルークスであれば運用代行だけでなく、配信する動画クリエイティブへの豊富な実績とノウハウがあり、目的に応じた最適な動画の制作をお約束します。制作から運用、広告配信まで一気通貫でサポートすることが可能なため、YouTube運用でお悩みの企業様は、ぜひご相談ください。
YouTube運用に関してよくあるQ&A
ここからは、YouTube運用に関してよくある質問をQ&A形式で紹介します。
Q. 企業がYouTube運用を行うメリットは何ですか?
A. 企業がYouTube運用を行うメリットは、「訴求力が高い」「顧客未満のユーザーへもアプローチできる」「社内資産となる」「無料で投稿できる」の4つです。
YouTubeは視聴者へ与える効果が高く無料であるため、企業にとってはコストパフォーマンスが高いマーケティングツールといえます。また、企業規模を問わず利用できることもメリットといえるでしょう
Q. YouTube運用のポイントは何ですか?
A.YouTube運用のポイントは「コンセプトやターゲットを明確にする」「SEO対策」「投稿後に分析する」の3点です。
YouTube運用において、コンセプトやターゲットの設定に基づき、PDCAを繰り返しながら公開するコンテンツやSEOを最適化します。取り組みを続けているうちに、マーケティング効果が高まっていくでしょう。
Q. YouTube運用代行でできることは何ですか?
A. 企画・動画制作・配信・分析・改善などです。一貫してプロに任せることで、より高い効果を期待できます。
YouTube運用に関連する相談やアドバイスといったコンサルティングなど、運用の一部に特化したオプション型もあるため、自社ニーズに合ったプランを活用しましょう。