近年では、企業や自治体の広報活動において「広報動画」を活用するケースが増えています。
広報動画は、 動画を通して企業や組織の活動内容を社会に広めることを目的としています。広報動画に関心はあるもののメリットがわからず、制作すべきか決めかねている広報担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、企業や自治体が広報動画を制作・活用するメリットについてお伝えします。広報動画の活用方法や制作事例、制作のポイントも紹介するため、動画の活用を検討している広報担当者はぜひ参考にしてください。
また、弊社ホームページでは「動画制作」に関する基礎をまとめた資料をご用意しております。必要項目を入力すれば誰でもダウンロード可能ですので、気になる人はぜひお試しください。
目次
広報動画を制作・活用するメリット
広報動画を活用することで、企業は多くのメリットを得られます。
以下では、企業や自治体が広報動画を制作・活用するメリットをみていきましょう。
認知度向上につながりやすい
近年では情報通信技術の発達により、スマホなどのデバイスを所有していれば、どのような場所にいても快適に動画を視聴できます。そのため、誰しも「動画」に触れる機会が多くなったといえるでしょう。
広報活動においても、動画を用いることで、認知度向上につながりやすくなります。実際に、スマートフォンの普及率が高まっているため 、老若男女を問わず幅広い消費者に視聴される可能性があるでしょう。
特に、SNSは動画の配信先として注目されており、インパクトのある広報動画を公開して拡散を狙うことも可能です。
高品質な広報動画はSNSで再生されやすく、フォロワーからフォロワーへと拡散される可能性があります。広報動画の拡散に成功すれば、自社を知らない多くの消費者に認知してもらえるでしょう。
また、昨今では検索エンジンで動画が上位表示されることを狙う「VSEO」も注目されています。広報動画を上手く活用できれば、VSEOの効果が得られる可能性もあるでしょう。
VSEOについて詳しく知りたい人は、次の記事をご一読ください。
訴求力が高まる
視覚・聴覚から視聴者にアプローチできる動画は、テキスト情報をベースとする広報手段よりも訴求力が高まります。例えば、現場の業務風景を映したり、経営者や社員のリアルな声を盛り込んだりできます。
動画であれば、動きのない文章と比べて説得力があり、活動に対する理解を得やすいでしょう。
また、動画は重要なメッセージに動きを付けて印象付けたり、ストーリー性をプラスしたりすることも可能です。
こうした多彩な表現を取り入れれば、視聴者が感情移入しやすくなり、共感・関心を持ってもらえる可能性が高まります。
広報活動の負担を減らせる
広報活動に動画を取り入れることで、広報担当者の負担を減らせます。動画は、インターネットを介して不特定多数の消費者に配信でき、品質の保証された情報を短時間で伝達可能です。情報伝達の手段として優れており、その他の広報手段よりも効率的といえます。
例えば、広報紙を100部発行する場合、活動内容を伝えられるのは多くても100世帯程度でしょう。また、発行部数が増えるほど広報紙の印刷や配布に要する労力・コストは増大します。多くの労力を費やしたとしても、十分な効果を得られるとは限りません。
その点、広報動画であれば地域を問わず、日本全国の消費者にインターネットを介して活動内容を紹介できます。また、1度制作すれば何度でも再生できるため、広報活動のたびに印刷・配布する必要もありません。
幅広い用途に活用できる
活動内容を手短に伝えられる広報動画は、汎用性が高く、幅広い用途で活用できます。例えば、採用活動で求職者に自社の魅力を伝えたり、営業活動で商談相手に自社を売り込んだりする際にも有効です。
また、社外向けの広報動画を新人の教育に使用する、といった制作当初の用途以外でも活用できます。このように、特定の用途に限らず柔軟に活用できる動画は、得られるメリットが多いため、効率的な広報手段といえるでしょう。
広報動画の主な活用方法
広報動画の活用方法はさまざまです。ここでは主な活用方法について紹介します。
ホームページで公開する
一般的な活用方法は、自社ホームページでの公開です。
ホームページの目に付きやすい部分に動画を埋め込み、ユーザーの意思で再生してもらいます。ホームページの訪問者は自社に関心がある可能性が高いため、高確率での再生が期待できるでしょう。
また、最初に目に入るトップページ部分(ファーストビュー)に動画を埋め込み、ユーザーの訪問時に自動再生することも可能です。こうした手法は「ファーストビュー動画」と呼び、訪問者にインパクトを与えられます。
ファーストビュー動画について詳しく知りたい人は、以下の記事をご一読ください。
SNS・動画サイトへ投稿する
近年増えている活用方法が、SNS・動画サイトへの投稿です。
「YouTube」や「Instagram」といったSNSでは、自社アカウントで手軽に動画を投稿できます。スマートフォンの普及によって、SNSのユーザー数が増えていることから、 SNS・動画サイトへの動画投稿は、認知度向上の施策として有効といえるでしょう。
また、SNS・動画サイトに広告として動画を出稿する選択肢もあります。費用はかかるものの、自動で再生される広告をあるため、自社を知らないユーザーからの視聴も見込めるでしょう。
動画を投稿できるプラットフォームは豊富に存在し、ユーザー層が異なります。そのため、自社がターゲットとするユーザーが多いプラットフォームを選ぶと効果的に訴求可能です。
各SNSの特徴について詳しく知りたい人は、以下の記事をご一読ください。
イベントで投影する
会社説明会や展示会といったイベントで、ディスプレイに動画を投影することも可能です。
イベントでは多くの人が集まるため、自然と動画に注目が集まる でしょう。大画面のモニターであれば迫力が増し、より広報動画のインパクトを効果的に伝えられます。
また、イベントで広報動画を視聴してもらうことで、参加者の自社に対する理解が深まります。その結果、広報担当者が説明するための手間を減らせるでしょう。
イベント動画に関して詳しく知りたい人は、以下の記事をご一読ください。
プレスリリースで配信する
昨今では、報道機関へ公式的に情報を発表する「プレスリリース」も、動画の有力な配信手段となっています。
例えば、「PR TIMES」といったプレスリリース配信サービスを使えば、プレスリリースに動画を盛り込むことが可能です。
注目度の高いプレスリリースは、さまざまなメディアの目に留まる可能性があります。広報動画で自社の魅力をわかりやすく伝えられれば、多くのメディアに取り上げられることも期待できるでしょう。
ここまでで、動画制作の依頼した場合の費用相場について気になる人も多いのではないでしょうか。
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【種類別】広報動画の制作事例3選
広報動画の導入を検討するにあたって、高品質な制作事例をみればイメージを掴みやすくなるでしょう。
以下では、弊社の制作実績のなかから、広報動画を3つピックアップして紹介します。
【会社紹介】山科精器株式会社様(PROOX制作動画)
山科精器株式会社様は、工作機械や電気機器などを開発・製造を行う企業です。弊社では、事業紹介を目的とした動画を制作しました。
制作した動画では、実写映像にグラフィックを用いることで、視聴者に飽きさせないようにしています。また、会社の歴史を静止画とともに流れるように表現することで、その年代に何を手掛けたのか視覚的にわかるようにしました。
なお、こちらの動画は会社紹介だけでなく、採用動画としても活用しています。
【イベント紹介】ユナイテッド株式会社様(PROOX制作動画)
ユナイテッド株式会社様は、教育・人材・投資の3事業を主に手掛ける企業です。弊社では、社内イベントを盛り上げるための動画を制作しました。ただし、認知度向上やブランディングを目的とした、広報動画としての活用も可能なコンテンツとなっています。
制作した動画では、複数の実写映像にテキストを組み合わせることで、社内イベントにふさわしいアップテンポな構成にしました。実写映像のつなぎ部分やテキストに多彩なエフェクトを取り入れ、高揚感や期待感を表現しているのがポイントです。
【商品・サービス紹介】株式会社クラシアン様(PROOX制作動画)
株式会社クラシアン様は、水回りの幅広いサポートで知られる企業です。弊社では、法人向けサービスの営業に活用するための広報動画を制作しました。
制作した動画では、アニメーションを中心に企業様のサービスを紹介しています。斜め上から俯瞰するような構図で描く「アイソメトリック」という手法を用い、2次元のイラストを立体的に表現しました。
実際の映像を基にアニメーション化しているため、清掃時の機器の動きが正確に伝わるでしょう。
高品質な広報動画を制作するためのポイント
広報動画の費用対効果を高めるうえでは、ポイントを押さえて制作することが大切です。
高品質な広報動画を制作するために、以下で紹介するポイントを押さえておきましょう。
ターゲットや目的を明確に設定する
広報動画を視聴してもらうターゲットや、活用の目的を明確に設定しましょう。
ターゲットや目的が不明確なまま動画を制作しても、期待するような成果は得られません。
例えば、高齢者がターゲットの際に若者向けの表現を取り入れても、視聴離脱されてしまいます。また、イベントの大画面で再生する動画が地味すぎると、イベントの盛り上がりにはつながらないでしょう。
ターゲットや目的が明確になっていれば、こうした失敗は起きにくくなります。そのため、ターゲットや目的はできる限り細かく設定しましょう。
序盤で視聴者の心を掴む
広報動画を最後まで視聴してもらうには、序盤で視聴者の心を掴むことが大切です。
動画は、自らの意思で停止できるため、序盤で心を掴めないと離脱されてしまいます。
例えば、冒頭に興味深い問いかけを入れる、意外性・インパクトのあるBGMやアニメーションを取り入れる、といった手段が考えられます。動画の序盤から視聴者の興味を惹けるような構成にすることで、視聴者に自社の魅力を的確に伝えられるでしょう。
ストーリー性をプラスする
広報動画をより魅力的なものにするために、ストーリー性をプラスすることも効果的です。ストーリー性があると感情移入しやすいため、視聴者に親近感を持たれやすくなります。
例えば、組織やサービスが誕生するまでの歴史を辿る、ターゲット層と同年代の主人公のサクセスストーリーをドラマで表現する、といった手段が考えられます。
ただし、限られた動画時間のなかでストーリーを伝えるためには、企画の段階でしっかり構成を練ることが大切です。
広報動画で事業を成功につなげましょう
広報動画はホームページだけでなく、SNSやイベント、プレスリリースなど、さまざまな方法で活用できます。広報動画は訴求力が高く、認知度向上や採用活動など幅広い用途で活用可能です。その結果、広報活動の負担軽減にもつながるでしょう。
ただし、高品質な広報動画を制作するには、構成や撮影、動画編集といった幅広い工程に対する専門知識が必要です。そのため、動画制作の豊富な経験を持つ人材が自社にいない場合、広報動画の品質を高めることは難しいでしょう。
高品質な広報動画を制作したい場合は、経験豊富なプロの動画制作会社に依頼するのが確実です。弊社プルークスでは、これまで2,000社6,000本以上の動画を制作した実績があります。企画から制作後の運用まで幅広くサポートできるため、依頼先でお困りであれば、以下よりお気軽にお問い合わせください。
広報動画に関してよくあるQ&A
ここからは、広報動画に関してよくある質問についてQ&A形式で紹介します。
Q. 広報動画とは何ですか?
A. 広報動画とは、企業や組織が活動内容を社会に広めるための動画のことです。
Q. 広報動画を作成・活用するメリットは何ですか?
A. 広報動画を作成・活用するメリットは、主に以下の4つです。
- 認知度向上につながりやすい
- 訴求力が高まる
- 広報活動の負担を減らせる
- 幅広い用途に活用できる
Q. 広報動画はどのように活用できますか?
A. 広報動画の主な活用方法は、以下の4つです。
- ホームページで公開する
- SNS・動画サイトへ投稿する
- イベントで投影する
- プレスリリースで配信する