動画研修のメリットとデメリットは？作成事例を含めて解説！ | 動画制作・映像制作なら株式会社プルークス

近年、リモートワークの著しい増加により、社内研修を動画で行う企業が増えています。しかし、未だ動画研修の導入に不安を抱える担当者も決して少なくないでしょう。

この記事では、動画研修の特徴や従来型研修との違い、導入のメリット・デメリット、その効果について、実際の事例を交えながら詳しく解説します。さらに、研修動画の制作費用の目安や作成のポイント、自社制作と外注の違いによる効果やコストの差についても解説します。

動画研修とは？
動画研修のメリット
動画研修のデメリット
研修動画の種類
動画研修を作成する費用
動画研修が向いている企業は？
動画研修の作り方
まとめ

動画研修とは？

「動画研修」とは、企業が作成した研修動画をオンラインで視聴し、スキルや技術を身につける研修スタイルの一つです。インターネット環境があれば、時間や場所を問わず研修を受講できるため、「e-ラーニング」のカテゴリーに分類されます。

なお、従来型研修と動画研修の違いは、以下の通りです。

時間や場所の制約が少ない
講師や会場の手配が不要で、手間やコストを削減できる
研修の質や内容が担当者によって左右されない

	従来型研修	動画研修
実施形式	講師が対面で講義	オンラインで動画を視聴
時間と場所の制約	あり	少ない
内容の一貫性	講師や開催回による	常に同じ
双方向性	その場で質疑応答が可能	低め
コスト	高い	低い（初期費用は必要）
研修実施の手間	講師や会場の手配など手間がかかる	会場手配などがいらず手間が少ない

動画研修について具体的には以下のような動画となります。
雪印メグミルク株式会社様【教育研修】企業憲章浸透動画

動画研修のメリット

動画研修は、以下のようなメリットをもたらします。

研修内容と質を統一できる
学習効果を高められる
研修実施の手間やコストを削減できる

動画研修の最大のメリットは、時間や場所の制約にとらわれず、すべての受講者が同じ品質の研修を受けられることです。また、講師や開催回による影響を受けにくいため、受講者の学習や理解度にムラが生じるのを防げます。

さらに、テキストよりも視覚効果の高い動画教材は、形式化しにくいノウハウや手順を直感的に伝えやすくなります。加えて、各受講生の学習状況を管理したり、理解度を分析することも可能です。

企業側にとっても、研修のたびに発生する会場費や講師代、交通費、宿泊費、人件費、さらにこれらの手配にかかる手間を削減できることは、大きなメリットとなるでしょう。

動画研修のデメリット

動画研修のデメリットには、双方向性が低い点が挙げられます。

研修の受講者は、疑問点や不明点を講師や他の受講者と共有し、フィードバックや具体的なアドバイスを受けることで理解が深まります。しかし、オンラインの動画研修では、リアルタイムの質疑応答や双方向性の高いコミュニケーションが難しくなります。

そのため、対面型の研修に比べ、受講者同士のネットワーキングやビジネスの場におけるチームビルディング、信頼関係の構築に時間がかかる可能性があります。

また、より実践的なスキルを習得するためには、グループワークや実習、体験型のロールプレイングなどの機会を別途設ける必要があります。

研修動画の種類

企業の社員教育で活用される代表的な研修動画には、以下の種類があります。

①マニュアル動画

マニュアル動画は、業務システムの操作方法や具体的な作業手順を、実際の動作や音声を活用して分かりやすく伝える動画です。

アルバイト・派遣マニュアル研修映像 | 動画制作・映像制作なら株式会社プルークス｜東京でトップクラスの実績がある動画制作会社

②自社製品やサービスの紹介動画

営業スタッフや店舗スタッフに向け、自社製品やサービスを説明する動画です。新製品や新サービスの情報を素早く伝えることができ、組み立て方や使用方法など、実際の動作を通じてわかりやすく伝えられます。

名刺管理Sansan操作説明マニュアル動画 | 動画制作・映像制作なら株式会社プルークス｜東京でトップクラスの実績がある動画制作会社

③新人研修用動画

企業憲章や社会人としての一般マナーなど、新人研修で必須となる内容をまとめた動画です。普遍的な内容であれば、何度でも使用できる点がメリットです。

【教育研修】企業憲章浸透動画 | 動画制作・映像制作なら株式会社プルークス｜東京でトップクラスの実績がある動画制作会社

動画研修を作成する費用

研修動画作成にかかる費用の相場は、一般的に20万～100万円程度とされています。ただし、自社制作か外注か、尺（時間）、形式など作成方法の違いによって、費用の幅はさらに広がります。

なお、研修動画を外注する場合、動画の尺が長くなるほど費用が高くなります。また、研修動画の費用は形式によっても異なります。

＜形式別費用の目安＞

セミナー型：5～15万円
マニュアル型：5～30万円
ドラマ型：80～200万円

動画研修が向いている企業は？

動画研修は、特定の企業環境やニーズにおいて、特に効果的です。それでは、動画研修の導入が効果的な企業の特徴を紹介します。

海外や全国に拠点を持つ企業
新入社員や中途採用者を頻繁に迎える企業
専門的な知識や技術の習得が必要な企業

動画研修は、特に複数の拠点を持つ企業や研修を頻繁に行う企業において、研修にかかるコストやリソースの節約に役立ちます。また、各拠点で同じ研修動画を使用することで、教育の質を統一できます。

さらに、製造業や医療機器メーカーなど、専門的なスキルが求められる業界では、動画を用いて視覚的かつ直感的に学習内容を伝えることができます。

では次に、動画研修の導入に成功した事例を確認してみましょう。

クリッククローバー様

全国のさまざまな店舗で販促支援や販売支援人材派遣を行う株式会社クリッククローバー様は、新人アルバイトや派遣スタッフ向けのマニュアル動画を制作しました。具体的には、基本的な業務知識と実際の店舗での作業イメージを効果的に伝えることを目標に作成しています。

これまでクリッククローバー様では、各拠点ごとにマニュアルの読み合わせや説明会を開催していました。しかし、動画研修を導入することにより、業務の効率化と研修内容の共通化に成功しています。

アルバイト・派遣マニュアル研修映像 | 動画制作・映像制作なら株式会社プルークス｜東京でトップクラスの実績がある動画制作会社

雪印メグミルク株式会社様

全国に16カ所の生産工場を持ち、乳製品を中心に製造・販売している雪印メグミルク株式会社様は、社員研修の一環として企業憲章動画を制作しました。

動画の随所にアニメーションを取り入れ、複数の演出方法を採用しました。映像の構成にも工夫を凝らし、堅い印象を持たれがちな企業憲章と会社の歩みを、より多くの社員に分かりやすく伝えています。

【教育研修】企業憲章浸透動画 | 動画制作・映像制作なら株式会社プルークス｜東京でトップクラスの実績がある動画制作会社

ヤクルト様

全国各地に複数の販売拠点を抱えるヤクルト様は、ヤクルトレディという仕事への興味を高め、ヤクルトセンターで行われる見学会への参加を促進する紹介動画を制作しました。実際の現場の様子やインタビュー映像をバランスよく入れ込むことで、ヤクルトレディとして働くことのリアルなイメージと魅力、安心感を伝えることができました。

この動画への期待は大きく、全国各地で行われる見学会への参加促進と、それに続く採用活動への効果が見込まれています。

ヤクルトセンター見学会紹介映像 | 動画制作・映像制作なら株式会社プルークス｜東京でトップクラスの実績がある動画制作会社

動画研修の作り方

効果的な研修動画を作成するには、まず最初に、研修動画を自社制作するか外注するかを決定します。自社制作する場合、必要な機材やソフトウェア、さらにはディレクションや編集などを担当する人材など、リソースを確保することが求められます。

次に、研修の目的と課題を明確にすることが重要です。誰に対して、どのような内容の動画を制作するのか、また、動画視聴後に受講者がどのような状態になることを目標とするのかを十分に検討しましょう。

動画制作の手順と必須アイテム

動画制作に必要なアイテムと大まかな手順は以下の通りです。

＜動画制作に必要なアイテム＞

撮影機材（カメラまたはスマートフォン）
照明機材
音声機材（マイクや録音機器）
動画編集ソフト（研修動画用のパッケージも含む）

なお、動画制作を外注する場合は、これらのアイテムは不要です。また、動画を配信するためには、YouTubeなどの動画配信システムの利用も必要です。

＜動画制作の手順＞

動画の内容や構成、形式を決定する
必要な資料や素材を収集・作成する
動画撮影を行う
動画編集を行う

研修動画の形式は、マニュアル型、セミナー型、ドラマ型の3種類あります。動画の目的や内容に合わせて最適な形式を選択し、必要に応じて講師や出演者の手配も行います。

自社制作と外注の費用対効果比較

研修動画の作成における自社制作と外注のコストや効果の違いは、以下の通りです。ただし、実際の制作にかかる時間や費用は、動画の種類によって異なることがあります。

項目	自社制作	外注
作成時間	・スケジュールは柔軟・初心者の場合は3～6か月程度	・1～2か月程度
機材購入費含めた費用	・外注よりも安く抑えることが可能・初期投資は大きくなることも（高級機材・ソフトウェアなどの購入費）	【費用相場】・セミナー型：5～15万円・マニュアル型：5～30万円・ドラマ型：80～200万円
効果	・トータル費用を抑えることも可能・自社のニーズへ柔軟に対応できる・スキルの蓄積が可能	・プロのアイデアやスキルを活かした高品質な仕上がりを期待できる・迅速な対応が期待できる・社内の負担を減らせる