広告を出稿しているなかで、なかなか集客につながらず課題を抱えている担当者は多いのではないでしょうか。
YDA(Yahoo Display Ads)は、集客力・影響力が高い日本最大級のポータルサイト「Yahoo!」の関連ページに広告を掲載できるため、高い集客効果を得られる可能性があります。
今回はYDAのなかでも動画広告にフォーカスして、詳しく紹介します。
目次
YDA動画広告(Yahoo!ディスプレイ広告)とは
YDA動画広告は、「Yahoo!」の検索サイトや「Yahoo!ニュース」「Yahoo!知恵袋」などの関連ページ、さらには「LINE」「クックパッド」などのYahoo!と提携しているパートナーの配信面に掲載されます。
Yahoo!広告の一つ
Yahoo!が提供している広告サービスは「検索広告」と「ディスプレイ広告」に分けられます。検索広告は、Yahoo! JAPANの検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して表示されるテキスト広告です。
一方で、ディスプレイ広告はWebサイトやアプリ上の広告表示枠に掲載される広告で、画像・動画を活用することで視認性が高められています。
YDAなかでも、動画で構成された広告を「YDA動画広告」と呼びます。掲載されているYDAのなかには、静止画を組み合わせて動画にしているものもあるため、YDAに関する認識には注意しましょう。
以前のYDAは、「YDN(Yahoo!ディスプレイ アドネットワーク)」という名称でしたが、2020年より変更されています。
YDNでは、ターゲティングや広告の掲載方式などを広告主自らが選んでキャンペーンを作成し出稿していましたが、YDAでは、目的を選択してキャンペーンを作成する方式に変更となりました。
以前からYahoo!広告に関して興味をお持ちだった人は、名称は似ていますが仕様が変更されているため、混同しないように注意しましょう。
どこに表示される?
YDA動画広告は、以下のような場所に掲載されます。
<Yahoo!関連ページ>
- Yahoo!トップページ
- Yahoo!ニュース
- Yahoo!メール
- Yahoo!天気 など
<提携パートナーのWebサイトやアプリ>(2022年4月時点)
- LINE
- MSN
- goo
- 朝日新聞デジタル
- 毎日新聞
- 読売新聞オンライン
- BuzzFeed
- デイリー
- スポーツ報知
- スポニチアネックス
- ダイヤモンド・オンライン
- 東洋経済ONLINE
- クックパッド
- 食べログ
- FNN PRIME online
- Game8 など
YDA動画広告の種類と特徴
YDA動画広告は「運用型」と「予約型」に分けられます。ここではそれぞれの特徴を解説します。
ディスプレイ広告(運用型)
ディスプレイ広告(運用型)は、Yahoo!トップページといったWebページの広告枠に配信される広告です。商品やサービスに興味を持ちそうなユーザーに向けて広告を配信できるため、潜在顧客を含めた幅広い層に訴求できます。
再生数やクリック数、コンバージョンなど広告の目的を設定し、それに対して効果を最大化させるアルゴリズムで配信されるため、効率的な広告運用が見込めるでしょう。
また、1日の予算を少額から自由に設定できます。停止や再開に関しても自由に設定できるため、プロモーションのKPIに合わせた柔軟な運用が可能です。
ディスプレイ広告(予約型)
ディスプレイ広告(予約型)は、Yahoo!のトップページやYahoo!天気予報などのページに掲載される広告です。ファーストビュー専有面積が大きい広告フォーマットを利用できるため、短期間で多くのユーザーにリーチさせたい場合に有効でしょう。
予約型は、掲載期間や表示回数が保証されているため、同枠の運用型よりも優先的に配信されます。
YDA動画広告の入稿規定について
YDA動画広告は、以下の規定に沿って入稿します。
ファイル形式 | MP4、MOV |
ファイルサイズ | 最大200MB |
アスペクト比 | 16:9、1:1 |
最少ピクセルサイズ(横×縦) | 640px×360px、600px×600px |
入稿できる動画の長さは、基本的に最小5秒~最大60秒です。アスペクト比によっては、60秒を超えた動画を入稿可能ですが、ディスプレイ広告(予約型)のインストリーム広告以外では配信されないため、5秒~60秒以内に抑えるほうが望ましいといえます。
YDA動画広告を出稿するメリット
YDAにおいて、動画広告を出稿することで数々のメリットが得られます。ここからは、具体的にどういったメリットが得られるのかについて解説します。
多くのユーザーにリーチできる
Yahoo!は、Googleに次いで日本で第2位の検索エンジンであり、そのシェア率は約15%です(2023年4月時点)。Googleには劣りますが、情報検索に限らず、ニュースや天気予報など生活に関連するコンテンツが充実していることから、根強い人気があるといえるでしょう。
YDAは、Yahoo!に関連したコンテンツのページや、提携パートナーのアプリにも表示されるため、リーチできるユーザー数の増加が期待できます。
多彩なターゲティングが可能
YDA動画広告は、さまざまなユーザー情報を基にターゲティングを行うことが可能です。具体的には、以下のような情報を基にターゲティングを行えます。
- デバイス
- 年齢、性別
- 地域
- 検索履歴、訪問ページ など
上記の情報を参考にして、ユーザーが興味・関心を持っているカテゴリーの特定や、ライフイベントを狙って適切な広告を配信することが可能です。
さらに、広告を配信する曜日や時間帯、配信するデバイスなども詳細に設定できるため、ターゲティングの精度を高められます。
しかし、運用型と予約型でターゲティングを行える項目に違いがあるため、注意しましょう。具体的には以下の通りです。
運用型 | 予約型 | |
デバイス | ○ | ○ |
性別 | ○ | ○ |
年齢 | ○ | ○ |
地域 | ○ | ○ |
サーチキーワード | ○ | ‐ |
オーディエンスリスト | ○ | ○ |
オーディエンスカテゴリー | ○ | ○ |
プレイスメント | ○ | ‐ |
曜日・時間帯 | ○ | ○ |
配信が最適化され費用対効果が高い
広告の出稿は、クリック数やコンバージョンなどの広告の目的を設定してキャンペーンを作成後に開始します。作成したキャンペーンの目的を基に、Yahoo!が広告配信を最適化するため、多彩なターゲティングと併せて活用することで、広告効果の向上が期待できるでしょう。
また、広告入札価格を自動的に最適化する自動入札システムも提供されており、価格管理や運用工数の削減も見込めます。総合的に、費用対効果が高い広告配信が可能です。
視覚と聴覚に訴えかけられる
動画広告は、映像だけでなく音声を使って表現できるため、視覚だけでなく聴覚にも訴求できるでしょう。
また、動画内で紹介する商品・サービスの内容が複雑である場合、映像と共に表現することで、視聴者は短時間で情報を理解できます。例えば、商品の構造・仕組みを紹介したいのであれば、アニメーションを用いることで、テキストベースよりも効率的に伝えられるでしょう。このように、動画は静止画と比べると短時間でユーザーにより強い印象を与えられるため、YDAに適しています。
YDA動画広告の効果を高めるポイント
YDAにおいて、動画広告の効果を高めるには、以下のようなポイントに注意してクリエイティブの制作を行いましょう。
字幕をつける
YDAに掲載される動画広告は、ユーザーがクリックしなければ無音です。そのため、動画広告にはセリフやナレーション・伝えたいことは、全て「字幕」を入れ、無音で視聴してもユーザーに情報が伝わるようにしましょう。
開始3~5秒以内に必要な情報を入れる
Yahoo!を利用するユーザーは、動画広告を視聴することが目的ではないため、開始3~5秒以内で興味を惹く必要があります。ユーザーが本来の目的を達成するまでの時間は、基本的に数秒間といえます。そのなかで興味を惹かなければ、スクロールやスキップされるでしょう。そのため、最初の数秒間のうちに興味を持ってもらう、もしくは移動されてしまっても印象に残るような動画にする必要があります。
動画の上部50%に必要な情報を入れる
視聴するデバイスの設定によっては、表示された動画広告の領域が50%に達した時点で再生が開始されるものがあります。動画の上部50%に必要な情報を入れた場合、隠れた状態で再生されるケースが考えられます。
そのため、動画で伝えたい必要な情報は、上部50%に表示することが大切です。
見やすさを重視する
YDAは、さまざまな情報が詰まったページの一部として、広告が掲載されます。ページ内のほかの情報と差別化できるように、視認性の高い色を使う・適度な大きさの文字を使うなど、見やすさを重視して制作しましょう。
効果的なYDA動画広告を出稿しましょう
YDAは、Yahoo!のトップページとその関連ページ・アプリに画像や動画広告を出稿できます。大きなプラットフォームで多数のユーザーにリーチできるだけでなく、広告の目的に応じたキャンペーンの設定や多彩なターゲティングなど、効果的な動画広告を効率よく出稿できる、メリットが多い広告です。
「運用型」「予約型」と細かな違いはありますが、広告効果を高めるためには字幕を入れたり動画の冒頭に注意したりするなど、YDAならではのポイントを押さえてクリエイティブを制作する必要があります。
弊社プルークスでは、豊富な経験と知識からYDA動画広告に最適な動画を制作できます。より効果的なYDA動画広告のクリエイティブ制作をお求めであれば、ぜひプルークスにお問い合わせください。
YDA動画広告についてよくあるQ&A
ここからは、YDAにおける動画広告に関して、よくある質問をQ&A形式で回答します。
Q. YDA動画広告とは?
A. Yahoo!広告の一つで、Yahoo!のトップページやコンテンツ内、アプリから提携サービスや提携Webページにも掲載される動画広告です。
Q. YDAの動画広告の種類は?
A. YDAの動画広告の種類は以下の2つです。
- ディスプレイ広告(運用型)
- ディスプレイ広告(予約型)
運用型は目的に合わせた広告配信、予約型はインパクトを求めた広告配信が可能です。
Q. YDA動画広告のメリットは?
A. YDAに動画広告を掲載するメリットには、以下のようなことが挙げられます。
- 広範囲のユーザーにリーチできる
- 細やかなターゲティングが可能
- 配信が最適化されていて費用対効果が高い など
Q. YDA動画広告の効果的な制作方法は?
A. 効果的な制作方法はいくつかありますが、主なポイントは以下の4つです。
- 字幕をつける
- 開始3~5秒に必要な情報を入れる
- 画面上部に重要な情報を入れる
- 見やすさを重視する