近年ではLINEやTwitterなどに加えて、Instagramの利用者も増加傾向にあります。このことから、自社マーケティングに「Instagram広告」を活用したいと考えている人も多いのではないでしょうか。Instagram広告にはさまざまな種類があり、入稿規定もそれぞれ異なります。また、Instagram広告を公開するうえで、クリエイティブ制作は必要不可欠です。
そこで今回は、Instagram広告の種類や入稿規定、クリエイティブ制作のポイントについて紹介します。
目次
Instagram広告の種類と入稿規定
Instagram広告には、大きく分けて6つの種類があります。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
- コレクション広告
- 発見タブ広告
ここからは、各広告の特徴や入稿規定について紹介します。
画像広告
画像広告は、画像と文章を使用した広告です。画像付きの記事を投稿すればよいため、Instagram広告のなかでシンプルかつ手軽だといわれています。画像広告は、画像1枚でファッションやアクセサリーなどを宣伝したい場合に適しています。
●画像広告の入稿規定
-
- ファイル形式:JPG、PNG
- 最大ファイルサイズ:30MB
- ピクセル数(最小):正方形 – 600×500px
横型 – 600×315px
縦型 – 600×750px
- ピクセル数(最大):1,936×1,936px(正方形、横型、縦型)
- アスペクト比:1:1および4:5~1.91:1
- キャプションの長さ:最大2,200文字
- 最大ハッシュタグ数:20件
動画広告
動画広告は視覚だけでなく、聴覚にも訴求できる広告です。画像広告よりも伝えられる情報量が多いため、自社のサービスや商品の魅力を効果的に伝えられるでしょう。動画広告は、スポーツや旅行などの動きのある内容を宣伝したいときに適しています。
●動画広告の入稿規定
- ファイル形式:GIF、MOV、MP4等
- 最大ファイルサイズ:4GB
- アスペクト比:1:1または1.91:1
- 動画の長さ:最大60秒
- キャプションの長さ:最大2,200文字
- 最大ハッシュタグ数:30件
カルーセル広告
カルーセル広告は、写真や動画を複数枚にわたって表示させられる広告です。画面を横にスワイプさせることで、2枚目、3枚目と広告を切り替えられます。使用方法はさまざまですが、画像と動画を組み合わせたい場合や複数の商品・サービスを紹介したい場合に適しています。
●カルーセル広告の入稿規定
<画像>
- ファイル形式:JPG、PNG
- 最大ファイルサイズ:30MB
<動画>
- ファイル形式:GIF、MOV、MP4など
- 最大ファイルサイズ:4GB
<画像および動画>
- 枚数:最小2枚~最大10枚
- アスペクト比:1:1または9:16
- 最大ハッシュタグ数:30件
ストーリーズ広告
ストーリーズ広告は、Instagramのストーリーズに表示される広告で、日常の出来事やイベントなどを画像や動画でシェア可能です。配信時間は24時間限定となっており、スマホの画面にフルスクリーン表示されるといった特徴があります。ストーリーズ広告は、ユーザーの興味や関心を惹きたい場合に適しています。
●ストーリーズの入稿規定
<画像>
- ファイル形式:JPG、PNG
- 最大ファイルサイズ:30MB
- 最長時間:5秒
<動画>
- ファイル形式:MOV、MP4
- 最大ファイルサイズ:4GB
- 最長時間:60秒
<画像および動画>
- キャプションの長さ:最大2,200文字
- アスペクト比:9:16および4:5~1.91:1
コレクション広告
コレクション広告は、1つの広告に写真や動画を複数枚にわたって表示させられる広告です。カルーセル広告と似ていますが、1つの広告に4つまで画像や動画を表示させられる点が異なります。コレクション広告は、アパレルやコスメのような商品をユーザーに比較しながら検討してもらいたい場合に適しています。
●コレクション広告の入稿規定
<画像>
- ファイル形式:JPG、PNG
- 画像サイズ:1,080px×1,080px
<動画>
- ファイル形式:GIF、MOV、MP4
<画像および動画>
- アスペクト比:1.91:1~1:1
発見タブ広告
発見タブ広告は、ユーザーが画面下部にある虫眼鏡マークをタップすると、興味や関心に基づいて新しい情報が提供される広告です。具体的にはユーザーがフォローしているアカウントや「いいね!」した投稿を基に情報が提供されます。発見タブ広告は、新規のユーザーを獲得したい場合に適しています。
●発見タブ広告の入稿規定
<画像>
- ファイル形式:JPG、PNG
- 最大ファイルサイズ:30MB
<動画>
- ファイル形式:GIF、MOV、MP4
- 最大ファイルサイズ:4GB
<画像および動画>
- キャプションの長さ:最大2,200文字
- アスペクト比:1:1および4:5~1.91:1
- 最大ハッシュタグ数:30件
Instagram広告のクリエイティブ制作のポイント
Instagram広告のクリエイティブ制作において、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。ここからは、特に理解しておきたい6つのポイントについて解説します。
クリエイティブ制作ポイント①:広告色を抑える
広告色が強い投稿は、ユーザーに敬遠される傾向にあることから、なるべく一般の投稿に溶け込むようにしましょう。なお、テキストの割合が多いと広告色が強くなり、ユーザー体験を妨げてしまいます。Instagram広告では、20%以上のテキストが含まれると配信回数が減少するともいわれているため、テキストの割合にも注意しましょう。公式ページ内にテキストの割合を調べるツールがあるため、ぜひ確認してみてください。
クリエイティブ制作ポイント②:広告ポリシーに注意する
規定に遵守しているつもりでも、広告ポリシーに違反していると審査に通過できなくなってしまいます。再審査が必要になると広告出稿のタイミングが遅れてしまうため、Instagram広告のクリエイティブ制作時には、広告ポリシーについて理解を深めることが大切です。
クリエイティブ制作ポイント➂:画像や動画の品質を重視する
昨今では「インスタ映え」という言葉を聞く機会が多くなりました。インスタ映えとは、画像や動画の見栄えがよかったり、おしゃれだったりするときに使用される若者言葉です。
Instagramは幅広い年齢層に人気があるSNSですが、特にZ世代の利用が多いといわれています。Z世代から「映える」と認識してもらえれば拡散され、多くの人にリーチされる可能性があるでしょう。そのため、Instagram広告のクリエイティブ制作において、画像や動画の品質は重要といえます。
クリエイティブ制作ポイント④:テキストやハッシュタグにこだわる
Instagram広告のメインテキストは、フィード広告の場合は1行目まで、ストーリーズ広告の場合は5行目まで表示されます。それ以降は「続きを読む」と表示されるため、なるべく1行目のテキスト内でユーザーの興味を惹くことが大切です。
また、ハッシュタグは検索された際にユーザーが初めに見るものであり、レコメンド(おすすめ表示)されるためにも、ユーザーの心理を読み取ったテキストやハッシュタグを使用しましょう。
なお、画像や動画内のテキストは広告形式によっては見えにくくなる場合もあるので、配置に注意することが大切です。
クリエイティブ制作ポイント⑤:アクションを設計する
Instagram広告では、広告出稿時にリンク先へ誘導するためのボタンを設置できます。テキストリンクよりもボタンのほうがクリックされやすい傾向にあるため、積極的に活用するようにしましょう。なお、ボタンには「予約する」「注文する」「ダウンロード」など、ユーザーが次のアクションを明確に理解できるものを設定することが大切です。
クリエイティブ制作ポイント⑥:クリエイティブはできるだけ複数制作する
Instagram広告では、サイズやテキスト配置、色などを変えながらテストすることで、ユーザーの反応を比較検証できます。そのため、クリエイティブは可能な限り複数制作するようにしましょう。
テスト後、反応がよいものを複数の広告形式で展開すると、成果につながりやすくなります。
クリエイティブの公開前チェックリスト
Instagram広告のクリエイティブ制作が完了した後は、公開前に下記の9つの項目を確認してください。
<クリエイティブ制作の公開前チェックリスト>
🔲【画像/動画】高画質の画像・動画を使用しているか? |
🔲【画像/動画】画面の上部や下部に重要なテキストが配置されていないか? |
🔲【画像/動画】余白がある場合、背景色を設定しているか? |
🔲【画像/動画】メインテキストは伝えたいことが1行目に入っているか? |
🔲【画像/動画】広告色が強すぎず、ビジュアルは他の投稿と統一感があるか? |
🔲【画像/動画】実際の画面で確認したか? |
🔲【動画】簡潔な内容になっているか?(15秒以内推奨) |
🔲【動画】冒頭の部分で興味を惹けるか? |
🔲【動画】音声がなくても内容を理解できるか? |
上記の項目を確認し、問題がなければ公開してみましょう。
Instagram広告の入稿規定とポイントを意識してクリエイティブを制作しよう
Instagram広告は入稿規定やデザイン、文章などのポイントを意識して制作することで、企業にとって大きな成果を得られる可能性があります。しかし、Instagram広告のクリエイティブ制作には専門的なノウハウが必要なため、社内に専門家がいない場合はプロに依頼するようにしましょう。
弊社プルークスでは、動画・静止画を問わずInstagram用クリエイティブの制作から比較テストの実施など、幅広いサポートが可能です。Instagram広告のクリエイティブ制作に関してお困りであれば、弊社プルークスまでお気軽にご相談ください。
Instagram広告の入稿規定とクリエイティブ制作に関してよくあるQ&A
最後に、Instagram広告の入稿規定とクリエイティブ制作に関してよくある質問をQ&A形式で紹介します。
Q. Instagram広告にはどのような種類がありますか?
A. Instagram広告には、大きく分けて6つの種類があります
- 画像広告(写真1枚で表現できるものを宣伝したい場合に適している)
- 動画広告(スポーツや旅行などの動きのある内容を宣伝したい場合に適している)
- カルーセル広告(複数の商品やサービスを紹介したい場合に適している)
- ストーリーズ広告(ユーザーの興味や関心を惹きたい場合に適している)
- コレクション広告(商品をユーザーに比較しながら検討してもらいたい場合に適している)
- 発見タブ広告(新規のユーザーを獲得したい場合に適している)
Instagram広告はそれぞれ特徴が異なるため、自社の目的に合った広告を選びましょう。
Q. 画像内や動画のテキストをユーザー名の表示と重ならないようにするにはどうすればよいですか?
A. 画像内や動画にテキストを使用する場合は、上下15%程度を避けるように配置すると重ならず、視認性が向上します
Q. Instagram広告のメインテキストは何行まで表示されますか?
A. フィード広告の場合は1行目までとなっています。一方で、ストーリーズ広告の場合は5行目までです。以降は「続きを読む」が表示されます。
Q. Instagram広告のアスペクト比は?
A. 基本的にアスクペクト比は自由に選択できますが、広告の種類により横:縦が1:1もしくは9:16がおすすめです。
Q. Instagram広告でのクリエイティブのファイルサイズは?
A. 画像の最大ファイルサイズは30MB、動画の最大ファイルサイズは4GBとなっています。