販促動画の制作を考えているものの、どのような内容にすべきか、どうやって動画を撮影・制作するべきなのかといった全体設計を理解していない企業は少なくありません。
そこで、今回は「販促動画を作りたい」と思っているものの、動画制作後の活用方法や動画の内容をイメージできていない担当者に向けて、販促動画がもたらす効果やメリット、活用法、費用の相場などを詳しくご紹介します。
目次
販促動画を活用するメリット
まず、企業が販促動画を活用することで得られるメリットを見てみましょう。販促動画を活用することでさまざまなメリットを得ることができます。
視聴者の購買意欲を高められる
「個人は感情でものを買う」「企業は倫理でものを買う」といわれています。販促動画を活用することで、視聴者の視覚・聴覚にダイレクトに訴えることができるため、購買意欲を高めることができるでしょう。どんなに良い商品・サービスであっても、口頭での説明だけはイメージがわきにくいため、購買意欲を掻き立てるのは難しいでしょう。動画であれば、どのようなものかをすぐに理解できるため、購買意欲を高められます。
購買意欲を高めるには、カメラアングルやナレーション、効果音などを工夫し、視聴者を惹きつけることが重要です。
短時間で多くの情報を伝えられる
販促動画の長さは平均1~2分前後と比較的短いのが特徴です。動画には、テキストのみの場合よりも短時間で多くの情報を伝えられるというメリットがあるため、不必要にだらだらと長くする必要はありません。
あれもこれもと情報を詰め込むのではなく、端的に伝えたいことをまとめたシンプルな構成にすると要点が的確に伝わりやすくなります。テロップやナレーションなどを活用すれば、よりわかりやすくなるため、併せて活用しましょう。
視聴者の商品理解へと繋がる
販促動画は視聴者の視覚と聴覚に訴えるため、商品・サービスの特徴が記憶に残りやすいといわれています。動画内に商品・サービスの具体的な利用シーンを入れることで、視聴者は特徴をわかりやすく理解できます。
また、商品・サービスを実際に利用したお客様のレビューを入れることで、商品・サービスの信頼感も高められます。1つの動画の中に商品・サービスの紹介やレビューなど、多くのコンテンツを入れられることもメリットといえるでしょう。
販促動画をより効果的に活用するための4つの方法
ここからは、販促動画をより効果的に活用するための方法を4つご紹介します。販促動画で得られるメリットと、動画を作成するにあたって知っておきたいポイントを見てみましょう。
(1)商品を購入しやすいように導線を明確にする
まずは商品の購入に繋がるように、購入までの導線をわかりやすくしておくことです。動画を視聴して興味を持ったユーザーが「これを買おう」と思ったときにすぐアクションを起こせるよう、動画内に電話番号を記載するなど購入しやすい環境を整えておくことが大切です。
(2)有効な投稿先を見極める
近年、動画コンテンツはSNSや動画配信サイトなど多くの媒体で活用されていますが、各媒体の視聴者によって 年齢層や性別、行動の傾向などがそれぞれ異なります。ユーザーに視聴してもらえないプラットフォームに動画をアップロードしても、十分な効果は期待できません。
そのため、ターゲットとするユーザー層がよく利用しているプラットフォームを見極めたうえで、アップロードすることが大切です。例えばSNSでも、TwitterやInstagramなどメディアによってユーザーの年齢層が大きく異なります。したがって動画を効果的に活用するためには、事前のリサーチが重要です。
(3)他社との差別化を図れる動画を作成する
商品・サービスに自社特有の特徴がない場合、動画を視聴されたとしても購入まで繋げることは難しいといえるでしょう。
そのためにも紹介する商品・サービスが、他社のものとどう違うのかをしっかり伝えられるような動画を制作しなければなりません。動画を制作する前に、どのようにすれば他社との差別化を図れるのか、事前に社内でしっかり検討しましょう。
(4)仮説立て・改善を繰り返して動画をアップデートする
商品・サービスの購入に繋げるためには、より多くの人に見てもらえるような動画を制作することが大切です。より多くの人に見てもらえる動画にするには、仮説として、AとBの2パターンを用意し、どちらが良い結果になるかをテストしましょう。テストの結果から見えてくる改善点を考慮したうえで、継続的に実施することが大切です。
販促動画も同じように2種類以上を用意して、A/Bテストの結果をもとにアップデートを繰り返し、さまざまな場所で効果的に活用できる動画へとブラッシュアップしていきましょう。
販促動画の出稿先ごとの特徴と期待できる効果
ここからは制作した販促動画の出稿先ごとの特徴や、期待できる効果について見ていきましょう。出稿先の特徴や効果を事前に理解することで、動画に合った出稿先を見極めることができるでしょう。
Web上に投稿することで期待できる効果
まず、最も多いケースである「Web」への投稿です。
Webは国内外問わず、どのような場所でも閲覧可能で、パソコンやタブレット、スマートフォンなどあらゆる端末で動画を視聴できるというメリットがあります。具体的な媒体としては、自社サイト(コーポレートサイト)やYouTubeなどの動画配信サイトなどが挙げられます。
多くのユーザーに視聴してもらえるため、認知度の向上を期待できます。また、商品の使用方法を動画内で紹介することで、マニュアル代わりとしても活用できるでしょう。
SNSに投稿することで期待できる効果
SNSは「Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)」の略で、InstagramやTwitter、Facebookなどが挙げられます。SNSは非常に拡散力が高いため、商品・サービスに興味があるかどうかにかかわらず、さまざまな人に視聴してもらえることがメリットです。
また、各SNSには「#(ハッシュタグ)」を使ったタグ付けといった機能があるため、うまく使いこなすことで多くの方に動画を見てもらえるようになるでしょう。近年は企業アカウントを作成し、能動的に情報発信に取り組む企業も増えています。
店頭で活用することによって期待できる効果
店頭で活用する場合は、店頭にモニターを設置して動画を流します。実際に店頭で活用されている動画には、実際に使ってみた感想(レビュー)動画が使用されており、店員が口頭で説明しなくても、動画に興味を持った人が自然に足を止めるため、入店を促すことができます。
販促動画を店頭にて流す際は、紹介する商品とともにモニターを設置することが効果的であり、購入までの導線が明確になるため、商品購入に繋がる確率が上がるでしょう。
デジタルサイネージにすることで期待できる効果
デジタルサイネージは、場所を問わずディスプレイを使って情報を発信する機器です。鉄道の駅や店内など、あらゆる場所にディスプレイを設置し、そこに動画を流します。
インターネットを通じて動画を配信できるため手間がかからず、複数の店舗のデジタルサイネージに同じ動画を同時に流せます。SNSとの連携も可能なので、他の媒体と組み合わせて使うことで相乗効果も狙えるでしょう。
弊社ではKDDI株式会社様のデジタルサイネージ掲載用の動画を制作致しました。
店舗や商業施設のデジタルサイネージ用に制作されており、複数の訴求がワンカットで伝わるように構成しています。また、視聴タイミングによる情報差を減少させるために、画面下スペースにバナーを固定表示しております。
販促動画の制作に必要な費用相場
ここからは、担当者が気になる「費用相場」について見てみましょう。販促動画の制作にあたって、どの程度費用がかかるのかを知る方法のほか、できるだけコストを抑える方法についても解説します。
費用相場は最低で30万円~が多い
動画制作の費用相場は、動画の長さや撮影に必要な人員などによって変わるため一概にはいえませんが、30万円から制作を請け負う制作会社が多いようです。
「販促動画は思ったよりも制作費用が高い」と思うかもしれませんが、一度動画を制作すれば複数の出稿先で活用でき、また大きな変更がない限り長く使い続けられるため、費用対効果に優れています。中長期のトータルコストを考えると、動画は写真やチラシなどと比べてコンバージョンに繋がりやすいため、費用は決して高くないといえるでしょう。
動画制作の費用は幅が広く把握しづらい
動画制作にかかる費用は、動画の規模やスタッフ数、動画の演出(実写、アニメーション)や用途(展示会用、テレビCM用)などによって変動します。
依頼先が企業なのか個人なのかによっても費用が変わるため、できるだけ複数の動画制作会社に見積もりを依頼し、比較・検討することが大切です。見積もりの金額が安いと思っても、オプションでさまざまな費用がかかることもあるため、きちんと説明してくれる会社を選びましょう。
コスト削減のために制作費用を抑える方法も検討する
コストを抑えるために、自社で対応できることは対応し、依頼項目から外すことも検討しましょう。例えば、動画内に差し込む写真などの素材は、自社で用意できるかもしれません。ただし、費用を抑えることで動画のクオリティが下がることは避けなくてはならないため、動画制作会社に相談することがおすすめです。
参考にしたい販促動画事例を3つ紹介
ここからは、参考にしたい販促動画の制作事例を4つご紹介します。それぞれ自社製品を紹介している動画ですが、商品の特性に合わせて撮影場所を変える、イラストを交えて親しみやすくする、といった工夫が見られます。販促動画によって商品・サービスの伝え方を変えることで 、視聴者に親しみや興味を持ってもらえることがわかります。
ミドリ安全(PROOX制作動画)
ミドリ安全は、安全靴や作業服、ヘルメットなどの商品を展開しています。
腰に負担がかかりにくいゴルフ用のウェア一体型プロテクターの販促動画を制作しており、ウェアとベルトプロテクターがどのような構造になっているのか、ラウンド中にもプロテクターがずれない秘密をわかりやすく紹介しています。「プロにも試着してもらった」という言葉によって、商品の信頼性を高めていることもポイントです。
大正製薬(PROOX制作動画)
大正製薬も大手薬品メーカーとして知られています。女性用の発毛剤の販促動画を制作しており、ストーリー性を持たせた動画の中でナチュラルな導線を設けているのが特徴です。
実際に頭髪のことで悩んでいる視聴者に対して、同じようなシチュエーションを映像化することで共感を持たせ、購買意欲を高める動画になっています。
株式会社ガウラ(PROOX制作動画)
ガウラは水素水レンタルサーバーを提供している企業で、持ち運びができるおしゃれなポータブル水素水ボトルの販促動画を制作しています。
動画内では、スタイリッシュかつ気軽に水素水を持ち運べるほか、自宅で気軽に水素バーのような楽しみ方ができるという特徴も紹介しています。
販促動画を作成するなら制作会社に依頼がおすすめ!まずはお気軽にご相談を
販促動画は、一度制作しておくとさまざまな媒体で活用できます。昨今はSNSや動画配信サイトなどで、動画を独立したコンテンツとして活用することもできるため、クオリティの高い動画を制作しておくと良いでしょう。
しかし、自社で動画を制作するとなると、導入効果を最大限に引き出すには専門的な知識と技術が必要です。販促動画の制作は「動画のプロ」である制作会社に依頼することで導入効果を最大限に引き出すことができます。販促動画の制作でお困りであれば、ぜひプルークスへご相談ください。