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縦型ショートドラマとは?作り方から人気の理由まで解説

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縦型ショートドラマとは

「縦型ショートドラマ」とは、スマートフォンの縦画面に合わせて作られた数分程度の短いドラマです。スマホの向きを変えることなく視聴できるのが特徴で、TikTokやYoutubeショート、Instagramリールなどが当てはまります。

短い時間で情報を得られるTikTokがZ世代の若者の間で流行しているように、縦型ショートドラマはタイムパフォーマンスを重視する若い世代に広まっています。

もともとは中国で人気を博した縦型ショートドラマですが、2023年頃から日本にもその人気の波がやってきました。そして2024年現在も日本国内での縦型ショートドラマへの注目度は高く、若者だけでなく企業が自社をブランディングする目的として参入するジャンルになっています。

縦型ショートドラマが人気な理由

縦型ショートドラマが人気を集めている理由のひとつに、「タイパ=タイムパフォーマンス」が挙げられます。冒頭でも少し触れましたが、近年Z世代を中心にタイムパフォーマンスを重視する傾向が見られています。費やした時間に対する効果や満足度(時間対効果)がどれだけ高いかが重要で、長い動画は視聴されにくくなってきました。

実際に、動画を倍速で視聴したり、スキップしながら視聴したりする若者が多く、動画視聴に対してもスピード感を求めています。その点、縦型ショートドラマは数分程度の短いドラマで、スピード感に加えて「物語性」を持ち合わせているのが特徴です。このような短い時間で物語を楽しめるタイパの良さがSNSやメディアで話題となり、瞬く間に注目を集めるようになりました。

縦型ショートドラマのメリット

Z世代を中心に人気を博している縦型ショートドラマのメリットは、次の3つです。

  • 完全視聴率・エンゲージメント率が高い
  • 効果的にターゲティングできる
  • 低コストで広告を出せる

 完全視聴率・エンゲージメント率が高い

縦型ショートドラマは、視聴完了率が高くなる傾向があります。視聴者はスマホを縦に持ったまま動画を再生できるため、わざわざ横向きに持ちかえる手間が不要だからです。通勤や通学の電車内、隙間時間にも手軽に視聴できます。

またストーリー形式であることから、最後まで楽しみながら動画に没入しやすいという特徴も視聴完了率を高めている理由のひとつです。実際に海外の調査では、横型動画と比較して縦型動画の視聴完了率は90%高いという分析結果も出ています。

そしてSNSとの相性も良いため、視聴者がコンテンツを簡単にシェアし自然な形でエンゲージメントが生まれる点も縦型ショートドラマの魅力です。縦型コンテンツはコメントや「いいね」といったアクションを誘発しやすく、視聴者が手軽にコンテンツに関与できます。

参照:ソーシャルメディアにおける縦型動画コンテンツの台頭 – Spiceworks

効率的にターゲティングできる

縦型ショートドラマを活用すると、ターゲット層に対して効果的なメッセージ配信が可能となります。縦型動画は特に若年層に人気があるため、これらの層にアプローチしたい企業にとっては理想的な宣伝効果が期待できますさらにSNSや動画配信プラットフォームはユーザーの視聴履歴や興味関心にもとづきコンテンツが表示されることから、特定の層にピンポイントでリーチできます。

おすすめのフィードに表示されるためには、TikTokの場合、完全視聴率の高さやコメント、「いいね」、シェア数の多さが重要です。そして先ほど縦型ショートドラマは完全視聴率・エンゲージメント率が高いというお話をしました。まさにこの縦型ショートドラマの特徴を活かすことで、企業は効果的に宣伝を行えるようになります。

低コストで広告を出せる

低コストで宣伝できるのも、縦型ショートドラマのメリットのひとつです。従来のCMといえば、有名人を起用して高額な機材や人件費を必要とするイメージが強いでしょう。しかし縦型ショートドラマは有名人の起用や高額な機材を必須としないため、予算に限りがある企業でも取り組める宣伝方法です。

短時間でインパクトのあるストーリーを展開できることから、視聴者の記憶に残りやすく、ブランド認知度の向上に効果があります。またスマホでの視聴に最適化されているため、SNSや動画配信プラットフォームで広範囲のオーディエンスに短期間でリーチできます。広告費に関するコスト効率の良さが、縦型ショートドラマの大きなメリットのひとつと言えるでしょう。

縦型ショートドラマのデメリット

優れたメリットがある一方で、縦型ショートドラマにはデメリットも存在します。まず、横型に比べて画面の横幅が狭いため、情報量が少なくなる可能性がある点です。被写体が多い場合や素材が横型の場合に撮影が難しくなります。

またパソコンで閲覧するときに、画面が狭く見えづらい印象を与えてしまうのもデメリットです。スマホの縦画面に合わせて制作するため、パソコンではスマホのように縦に大きく表示されません。スマホ視聴に特化している分、パソコンで視聴したときに縦型ショートドラマのメリットを最大限活かせないというデメリットが出てきます。

縦型ショートドラマを活用する際は、ターゲット層や視聴媒体を密に分析するようにしましょう。

縦型ショートドラマの作り方とポイント

ここからは、縦型ショートドラマの作り方とポイントを2つご紹介します。

  • シンプルでインパクトのある展開
  • 視聴者が共感できる内容

それでは1つずつ詳しく解説していきます。

まず大切なことは、「シンプルでインパクトのある展開」です。縦型動画は手軽に視聴でき多くのターゲットにリーチしやすい一方で、関心のない動画はスキップされる可能性が高い傾向にあります。

スキップされることなく最後まで視聴してもらうためには、インパクトのある展開が重要です。特に、冒頭でいかに視聴者の興味を惹けるかがカギを握っています。登場人物や設定は最小限に絞り、視聴者の関心を惹く脚本作りを心掛けましょう。

2つ目は、「視聴者が共感できる内容」です。動画を視聴した後にコメントや「いいね」、シェアを促すには、視聴者の共感が重要です。キャッチーなセリフや視覚的に強いインパクトのあるシーンを挿入し、視聴者の記憶に残る作品にします。また、視聴者に動画の展開を予想させるような内容も魅力的です。

逆に、動画に少しでも共感できない部分がある場合、ネガティブなイメージとして拡散される可能性があることも注意しておきましょう。シェアやコメントのハードルが低いSNSでは、批判的なコメントが寄せられすぐさま炎上することも考えられます。動画公開の前に、制作段階で十分に作品内容を精査しましょう。

企業の縦型ショートドラマの活用事例

最後は、企業の縦型ショートドラマ活用事例をご紹介します。実際の事例を参考に、縦型ショートドラマをイメージしてください。

事例1:三井住友カード

@smbc_card

「カメラを止めるな!」でおなじみの上田慎一郎監督とコラボ! みなさんはタイパを上げて生まれた時間をどのように使っていますか?? #タイパ #ショートフィルム #shortfilms #ショートドラマ #TikTokShortFilm #三井住友カード #SMCC ———————————————— タイトル 忙しすぎる人  出演 吉岡眞子、板垣雄亮 監督・脚本・編集・撮影 上田慎一郎 プロデューサー・音楽 鈴木伸宏 照明 今井哲郎 録音  大野裕之 ヘアメイク 菅原美和子 助監督 松本純弥 制作応援 宮﨑大和 アシスタントプロデューサー 渡部貴明 小道具・衣装 ふくだみゆき 制作 PICORE株式会社

♬ オリジナル楽曲 – 三井住友カード【公式】 – 三井住友カード【公式】

クレジットカードを提供する『三井住友カード』の縦型ショートドラマです。タイムパフォーマンスを重視するZ世代を中心に視聴されている「縦型ショートドラマ」と「金融商品」を掛け合わせて新しい価値や世界観を作ろうと制作された作品です。

「忙しすぎる人」というタイトルで、日々時間に追われる娘と、不器用な父が過ごすある夜のできごとを題材にしています。金融と聞くと堅いイメージを持つ方も多いかもしれません。しかしこの2分弱の心温まるショート動画の中に溶け込む形で、「スマホのタッチ決済」が紹介されています。非常に物語性のあるストーリーなので、タイパを意識する現代人にとっては興味深い、考えるきっかけを与えられるショート動画になっています。

参照:三井住友カード、上田慎一郎監督と共に「タイパ」をテーマとした父娘のとある一夜の出来事を描く、縦型ショートドラマを公開 | 三井住友カード株式会社のプレスリリース

事例2:The ARCADIA Inc.(アルカディア)

九州を中心に結婚式場を運営する『アルカディア』が、ショートドラマを配信するクリエイティブカンパニー『ごっこ倶楽部』と共同で制作したショートドラマです。コロナ禍で結婚式の在り方を考え直すきっかけとなったときに、結婚式を挙げる喜びや感動を全国の方に伝えたいという思いでショートドラマが制作されました。

「誓い」「ことのは」「wedding for」と、伝えたい目的別に3つのドラマに分かれています。ショートドラマ特有のよさを活かしつつ結婚式の魅力発信に成功し、配信1週間で計220万回の再生数を突破しました。現在もなお動画は伸び続けており、多くの方の目に留まっています。

参照:配信1週間で計220万回再生突破!(※)ショートドラマクリエイターごっこ倶楽部とアルカディアが届けるウェディングストーリー (※23年8月21日時点) | 株式会社アルカディアのプレスリリース

事例3:カルビーあげりこ学園

@agerico_gakuen

じゃがりこでお馴染みの『カルビー』から生まれた、『カルビーあげりこ学園』のショートドラマです。『あげりこ』とはじゃがりこを大切な人にあげることで、起用された3名の人気TikTokクリエイターが卒業というテーマで『あげりこ』を紹介しています。

幅広い世代から認知されているじゃがりこですが、今回は学校を舞台にしたショートドラマで、「学生」に届いて欲しいという思いがありました。そしてZ世代を中心に視聴されているショートドラマはこの「学校」という設定と非常に相性がよく、『かるびーあげりこ学園』のTikTok公式アカウントでは、2024年8月現在、アップロードされた10個のショートドラマで約350万回再生を記録しています。

参照:総再生回数380万回超の人気企画の続編が始動!TikTokショートドラマ 『あげりこ学園-卒業篇-』 | テテマーチ株式会社のプレスリリース

まとめ

縦型ショートドラマは、スマホ時代における効果的な広告手法として日本でも注目され始めました。短時間で視聴者に強いインパクトを与え、SNSを通じて広範囲にシェアされやすい点が特徴です。縦型ショートドラマの活用で、企業は自社のブランド認知度を高め、ターゲティング効果を向上できます。さらに従来の広告とは異なり、低コストで利用できるのが魅力でしょう。縦型ショートドラマという次世代のマーケティング手法を導入し、ビジネスの成長を加速させましょう。

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