認知段階の中規模企業層の顧客ニーズを探るために動画を制作
− 動画を制作した『マネーフォワード クラウド給与』とは、どのようなサービスですか。
マネーフォワード クラウド給与はクラウド型の給与計算ソフトです。
オンライン上で給与計算やWeb給与明細の発行をおこなえる上、社会保険、労働保険、所得税の計算や年末調整にも対応しています。
− 現在、マーケティングチームはどのように分かれているのでしょうか。
サービス・企業規模別に分かれています。
私のチームは、HR領域の給与計算ソフトと勤怠管理システムを主に担当しており、中規模以上の企業層に向けたマーケティングをおこなっています。企業層によってはオンライン上で完結するアプローチが必要な場合もあるので、チームによってアプローチの仕方が異なります。
チームごとの情報共有は課題にもなっているのですが、中規模以上の企業層を担当しているMid-Market本部では、Slackを活用して情報共有をおこなっています。
− 今回はどういったきっかけで動画を制作したのですか。
今後さまざまな時期に合わせたキャンペーンやプロモーションをおこなうために、まずは武器を作ろうと考えたのがきっかけです。
当社は、個人向けサービスの認知度は高いのですが、法人向けサービスは今以上に認知を広げられるということを、展示会でお客様と話しているときに感じました。そのため複数パターンの動画を展開し、マーケティングファネルの上部層である、認知段階の顧客ニーズを探り、今後のキャンペーンに活かそうと考えました。
− 動画を制作するにあたり、どのように制作パートナーを探したのですか。
まずは認知を獲得していくことが目的だったので、社内でそういった領域を担当している者に聞きました。プルークスは、以前から当社の動画を制作していたので、お声がけする流れになりました。
コーポレートサイトにもたくさんの実績が掲載されていて、クオリティをイメージしやすかったですし、当社以外のBtoB領域のサービス紹介動画やWebCMを制作していたので、信頼できると感じましたね。
>プルークスの制作実績はこちらから
顧客の課題に向き合い、8パターンの動画を制作・配信
− ありがとうございます。
今回は複数パターンの制作でしたが、訴求ポイントや制作で気をつけたことはありましたか。
訴求ポイントは、最初にどういった進め方をするかを社内で検討した上で、プルークスの担当プランナーとの打ち合わせで決定しました。サービスの概要資料と社内でもらった案を私が資料にまとめ担当プランナーに説明し、改めて導入にあたりお客様が課題に感じられる部分を一緒に考えました。通年で使えるシリーズと、年末調整シリーズをそれぞれ4パターンずつ、合計8本制作しています。
また、制作途中に齟齬が発生することを防ぐため、プルークスとの初回打ち合わせに関係部署のメンバーも同席してもらい、制作途中で発生する確認事項などは私に一任してもらいました。今後、制作期間に余裕があれば、現場の営業チームの意見も聞いてみたいと思っています。
− 広告配信を開始されたとのことですが、配信方法や効果について教えてください。
動画が完成した翌週から、通年で使えるシリーズをFacebookで配信しています。人事労務の方を対象とし、興味関心項目でターゲット設定をおこないました。
通年で使えるシリーズを4パターンすべて配信し効果の違いを見ているのですが、コンバージョン数に違いが顕著にあらわれていますね。
コンバージョン数だけを見るのではなく、ターゲットとしていた中規模以上の担当者からの問い合わせが、きちんとアポイントに繋がっているかという定性的な部分も、毎週会議を開いてチェックするようにしています。
− 今後の動画活用計画があれば教えてください。
年末調整シリーズも制作しているので、今年はその時期に配信しようと考えています。
また当社は、給与計算ソフトと勤怠管理システム以外に、会計ソフトや経費精算システムなど、複数サービスを提供しています。各サービスごとにキャンペーンやプロモーションは展開しているのですが、すべてのサービスを統一した世界観で表現しているものがあまりありません。
お客様にとっても、複数サービスを利用することでバックオフィス業務がどんどん効率化されるため、より便利に感じてもらえると思います。そのため、今後はすべてのサービスを統一した世界観のイメージムービーも制作してみたいです。