ありきたりではなくインパクトを与える動画を検討
– 今回の動画制作に至ったきっかけを教えてください。
自社の認知拡大施策を検討するにあたり、いつもとは違う新しいことをしたいと考えたのがきっかけでした。
最初は広告予算を郵送DMに割くことを企画していたのですが、それだとこれまで行ってきた施策と変わり映えがなく、ありきたりになってしまうと思ったのです。社名が知られている企業であれば従来通りの施策でも一定の集客は見込めますが、2016年に分社化して社名が変わった当社にとっては、そもそも顧客に社名や業務内容を認知してもらえていないということが課題でした。そこで社内で話し合った結果、企業動画を制作することとなりました。
– M&Aと聞くと少し難しいイメージがありますが、このような動画テイストにしたのには理由があるのでしょうか。
インパクトを重視し、今あるM&Aのイメージを変えていくためにもこのような動画テイストにしてもらいました。
M&Aには、ドラマやニュースを通じて一場面を切り取られることが多く、その影響で「乗っ取り」「身売り」といったあまり好印象ではない攻撃的なイメージがついている側面があります。しかし実際にはM&Aは経営課題の解決策の一つであり、後継者不足や人材不足によって苦しんでいる経営者の方々を救うことはもちろん、企業独自のノウハウを更に拡大するために大手資本を活用するといった成長戦略にも用いることができるのです。そのため、自社の認知拡大を目的としつつもM&A自体に印象をフラットに持っていただくため、ポップでインパクトのあるテイストを大切にしました。
– 制作パートナーを選定する際に気をつけた点はありますか。
クオリティももちろんでしたが、それ以上にきちんと伝えたいメッセージを動画に組み込んでくれるかはとても重視していました。
当初、複数社にお声がけし提案していただいたのですが、ほとんどの企業が見栄えの良い感動系ストーリーの提案でした。前述のとおり、社名が知られている企業ならこうした感動系ストーリーの動画も効果的なのかもしれませんが、分社化前からM&A成約実績はあるものの社名がまだよく知られていない当社にとっては、見栄えの良い動画ではなく「つい最後まで見てしまう」というより強いインパクトを求めていたので、そういった提案には少し物足りなさを感じていたのです。
プルークスは、社長がコンサルティングファーム出身ということがHPに書いてあったため、本質をついた提案をしてくれるのでは、と問い合わせた段階から実は期待をしていました。実際に業界や当社についてのヒアリングをかなり徹底的に行ってくれたのが非常に印象的で期待通りでした。
動画活用で今後の自社認知拡大を
– 実際に制作してみていていかがでしたか。
動画のテイストの社内理解も取れていましたし、シナリオもあらかじめしっかり立てられたのでスムーズに進みました。
最初の提案でプルークスのプランナーが出してくれた「外国人を起用する」という案が当社内でも好評で、経営層までそのコンセプトに納得した上での動きだしにできたのがとても良かったです。担当のプランナー・ディレクター共に事業内容を理解した上でシナリオ提案をしてくれたため、大幅な修正などは特に必要なく、セリフに一部専門用語を加える程度でした。
– 登場するキャストも多かったですが、撮影はいかがでしたか。
キャストは外国人の方7〜8名に登場していただきましたが、みなさんとても良い方でした。
また、薬局の様子をセットで作るのはとても難しかったため、都内でご協力いただける薬局を当社で実際に買手として支援させていただいたお客様から探し、ご好意で店舗をお借りしたのです。実店舗を使用することで、より経営者の方にとってイメージが湧きやすい映像にすることができました。改めて、M&Aは人と人とで繋がっている事業であるということや、アドバイザーとお客様の距離の近さを実感しましたね。
– 動画はどのように活用されていらっしゃいますか。
ディスプレイ広告などでの運用のほか、グループ全社員、メールの署名に動画をつけています。
グループ会社には人材支援のサービスを行っている会社があり、そのお客様から動画を見てお問い合わせがあったのでとても有効だったと感じました。
また、社内からの評判もとても良いです。インパクトを残すという目的を果たすことができる動画に仕上がったと思っています。
– 今後の動画活用予定があれば教えてください。
今後は、Facebookでの配信や動画を活用したランディングページの作成を検討しています。
当社のお客様は、大半が医療・介護業界の経営者の方々です。その方々にとって近い存在のツールであるFacebookを活用することで、より一層当社の認知度拡大に繋がると考えています。
この業界の経営者の方々が抱えている後継者不足や薬剤師不足の問題は、直接社会全体の医療インフラに関わってくることです。業界全体の認識を変えると共に、当社としてもブランディングと集客を同時並行して進めていきます。