<動画制作前>きっかけはブランディングプロジェクト
ーー 2019年4月に社名変更し誕生したばかりのONE COMPATH社ですが、今回動画を制作するに至ったきっかけについて教えてください。
当社は社名を変更したタイミングで代表も変更になり、同時に企業のブランディングを再定義しました。その際に新しい企業理念として誕生したのが「暮らしに新しい文化を創る、ワンマイル・イノベーション・カンパニー」です。しかし再定義したはいいものの社内での浸透が進まないまま月日が経ってしまいました。そこで2019年12月、理念の浸透を目的としたブランディングプロジェクトを発足しました。これが動画制作のきっかけです。
当ブランディングプロジェクトのゴールは、企業理念についてまとめた「ブランドブックを作ること」だったのですが、ブランドブックの内容を端的に分かりやすく伝える為のツールが必要だと考え、併せて動画を制作することになりました。
PROOXとは以前別の部署で取り引きをしており、予算や納期など決められた条件の中でも融通が利いたこと、制作した動画自体が好評だったこともあり今回も依頼しました。
ーー ありがとうございます。「ブランドブックを端的に分かりやすく伝える為のツール」として動画を選ばれたご理由を教えていただけますか。
今回PROOXから、企業理念を「なんとなく知ってはいるけど理解はできていない」状態の社員へ、「理解・共感を醸成し行動化させる」という次のアクションへ促す為の最適解が動画であるとの提案を受け、納得感があったからです。また、ブランドブックは企業理念を詳細かつ網羅的に書いたものなので、短くコンパクトに伝わり心と記憶に訴えかけやすい動画を併用することが一番有効的である、という意見にまとまりました。
「余計な色をつけない」敢えてアニメーション演出を選んだ理由
ーー 今回制作した動画のポイントを教えてください。
ブランドブック用に描き下ろしていただいたイラストを動画でも使用し、一貫性を持たせた点です。実写ではなくアニメーションによる演出を採用したことで、いつ誰が見てもフラットに受け入れられる作品が完成したと思います。コロナ禍での進行になりましたが、ブランドブック側のデザイン会社さんとも協働しながら滞りなく進めることができました。
ーー 制作中大変だったことはありますか。
会社を巻き込んだプロジェクトだったので、弊社内での取りまとめが大変でした。1つの修正や変更も、関わる社員全員に確認を取る必要があったので、承認までに時間がかかりましたね。
<動画制作後>理念の浸透が社員満足度にも貢献
ーー 動画制作後の成果はいかがでしたか。
今回制作した動画はブランドブックとほぼ同じタイミングで社内に共有しました。結果、数字として大きな変化がありました。この動画を制作した前後で企業理念浸透に関するアンケートを実施したところ、企業理念について理解している社員の割合は95%(制作前67%)にまで達しました。企業理念に共感すると答えた社員は8割を超え、行動にも変化があったと回答する人が多く、「理解・共感を醸成し行動化させる」という目的も達成できました。更に社員としての満足度も85%(制作前65%)に上昇し、動画を含めたブランディングプロジェクトの意義を感じました。
実際に動画を見た社員からは「内容が分かりやすかった」という感想を一番もらいました。広報担当としてプレスリリースを担当している私自身、より企業理念を意識して執筆するように変わり、理念浸透を実感しています。
ーー 今後の動画活用計画を教えてください。
動画の完成後、人事部門から会社説明会などで会社の紹介映像として使いたいと希望をもらいましたので、まずは採用広報としての活用が増えたらと考えています。また、もともとインナーブランディングをメインの目的として作ったものですので、今のリモートワークの環境で、もっと動画を共有する機会を増やしたいですね。
ーー 組織の存在意義を社員1人1人に明確化させ全体が一丸となって行動に移せるよう、MVVを掲げる企業は年々増えてきています。ONE COMPATH社の取り組みは、まさにその目的を結果として生み出し、インナーブランディングに成功した素晴らしいケースだと思います。そのプロジェクトの一端を動画制作会社としてお手伝いすることができ光栄です。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました!