<動画制作前>認知と理解の両軸を得る為の動画プロジェクト
ーー 今回の動画で紹介するJAグループ千葉について教えていただけますか。
まずJAについてご説明します。「JA=農業」とイメージされる方も多いと思うのですが、実は幅広い事業を展開しています。具体的には、組合員のニーズに応じて農業生産に必要な肥料や農業等の資材の共同購入を行う他、農畜産物の共同販売、貯金・貸出などの信用事業や生命・建物・自動車等の共済事業、高齢者福祉、健康管理から旅行に至るまで非常に多岐に渡ります。
そして、それぞれのJAの事業を効果的に進め、より効率的な事業展開を目的に指導・経済・信用・共済などの事業ごとにJAとJA連合会等を組織化したものが「JAグループ千葉」になります。その中で我々JA千葉中央会はJAグループの総合調整や経営相談機能を担っております。
ーー JAグループ千葉の総務や経営企画を担当するJA千葉中央会様が、動画を制作するに至ったきっかけは何ですか。
以前からグループ外に向けた認知、特に若い世代への認知が課題であると思っていました。まずは、JA未利用者に知ってもらうこと、そして「JA=農業」という固定観念を払拭すること、この2つをゴールにPR動画を制作するプロジェクトを立ち上げました。主体的なPR動画制作の経験がなかった為、JAグループ千葉独自のPR動画を制作することは私の悲願でもあり、これからを担う次世代が認知・共感できるようなユニークな動画を制作したいという思いがありました。
ーー PRにおいてこれまで活用経験のない動画を採用したのはなぜでしょうか。
動画は、老若男女問わず見て聞いて分かりやすく頭に入り、五感に訴えかけられる一番有効的なツールだという認識があったからです。一過性の媒体と違い繰り返し見ることができる、というのもメリットだと思っています。これまでは紙媒体中心のプロモーションだったので、前例のない新しいチャレンジを試みたい、ということもあり動画一択で臨むことになりました。
ーー 制作会社にPROOXを選んだ理由を教えていただけますか。
動画制作を進めるにあたり、数社にお声掛けさせていただきコンペを実施しました。その中でPROOXに決めた理由はヒアリング力とプレゼン力の優位性です。こちらの持つ課題認識を的確に汲み取り企画に落とし込んでくれたことで世界観のイメージがしやすく、満場一致で決まりました。与件はPRを目的とした動画制作でしたが、「予算内で認知獲得向け動画と事業理解向上向け動画の2本を制作する」という提案をもらい、課題解決に対する納得感もありました。こちら側も気づかないような課題感をヒアリングによって引き出し、最適な企画をプレゼンする。この一連の流れにおいてPROOXは群を抜いていたと思います。
ーー ありがとうございます!
「印象に残り身近に感じてもらえる」こだわりの世界観がポイント
ーー 今回制作した動画のポイントを教えてください。
認知獲得向けのショートムービーは歌と画像で引きつける「テンポの良さ」を重要視しました。事業理解向上向けのロングムービーは「分かりやすく伝える」ことを意識し、じっくり見てもらえるような内容にしました。
どちらの動画に関しても、JA内部でしか通じない用語をどう落とし込んで伝えるかに注力し、まずは興味を持ってもらった上で視聴した人がJAを身近に感じられるような動画を制作しました。
認知獲得向けショートムービーは歌を採用し耳に残るテンポの良さが特徴
理解向上向けロングムービーはJAと地域住民とのつながりをイメージしやすい2.5Dデザインを採用
ーー 動画を制作する上で大変だったことはありますか。
比較的短納期の中でプロジェクトを遂行する必要があったことです。JAグループ千葉を構成する団体が多いので、多くの団体から賛同を得る必要があり、理解を得る工程や承認の手続きに時間を要しました。広報担当としてJAグループ側と制作側の真ん中に立ってスケジューリングしていく必要があり大変でしたが、決められた期間の中で双方が最大限のパフォーマンスを発揮できるようPROOXと協力して最適な調整、実行ができたと思っています。
<動画制作後>評価は上々。新しい選択肢の礎に
ーー 動画制作後の成果はいかがでしたか。
制作した動画はJAグループ千葉のWebサイトとYoutubeチャンネルにアップしました。公開して日が浅いこともあり定量的な数値は今後もっと伸びていくと思いますが、現状ではグループ内外より高評価をいただいております。各方面から動画掲載の打診もきており、今後露出面はどんどん増加する見込みです。
初の取り組みだった動画によるPRプロジェクトですが、グループ全体で動画に対する抵抗感がなくなったことも重要な成果だったと思います。職員の中でも「動画を活用して何かやってみよう!」という認識が広がり、PRコンテンツの幅と内容の両軸について新しくて大きな変化を感じています。今後、動画を使ってもっと良いものが生まれるのではないか、そんな期待感がありますね。
ーー 悲願と仰られた動画制作に携わることができたこと、今後も動画を活用していきたいと思っていただけたこと、非常に嬉しく思います。貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。