有識者のインタビューによって自分ごと化できる動画を制作
ー まずは、今回動画を制作させていただいた『会計事務所クラウド』について教えてください。
当社は、長年にわたって中小企業や個人事業主向けに会計システムの提供を行っています。
その中でも『会計事務所クラウド』は、会計事務所が母体となっている当社の特徴を活かし、会計事務所目線で開発したクラウド会計サービスです。
会計事務所の生産性を上げることをコンセプトにしており、記帳代行業務の生産性改善に役立つ機能や生産性向上を見える化できる機能があります。リリースは3年ほど前ですが、既に100社以上の企業様に導入していただいています。
ー クラウド会計サービスは増加していますが、会計事務所に特化したものは珍しいですね。現在どのような課題を持たれていらっしゃいますか。
会計事務所特有の課題として「属人化が引き起こす生産性の低下」が挙げられています。担当者ごとに仕事の進め方が違うので、速やかに引き継げず、負担を社員同士で分担できないといったことが発生しているのです。そういった点を『会計事務所クラウド』を導入することで解決することができます。
しかし、導入の判断をするのはだいたいが所長様です。そのため、システムを導入することのメリットを所長様にしっかり届けることが必要でした。
ー 所長様に直接アプローチするのはとても難しそうです。これまではどういったマーケティング施策を実施されていらっしゃったのでしょうか。
全国各地でセミナーを開催し、所長様やシステム担当者を集客する施策がメインでした。先ほど挙げた、「会計事務所の生産性を上げる」という点を会計事務所の実情に詳しいコンサルタントの方にお話ししていただいています。あとは展示会への出展ですね。
ー 社員だけでなく有識者の方にもご登壇いただくのはどういった目的があるのでしょうか。
テーマにしている「生産性向上」は、当社からお話をするよりも有識者の方からお話いただくとより一層対象としている所長様に伝わりやすいのです。
ー セミナーや展示会以外の施策として、動画を制作しようと思ったきっかけは何でしょうか。
会計事務所の所長様というターゲットを明確にし、サービスの認知獲得やセミナー誘導を行いたかったからです。
マーケティング施策の中でもWeb動画広告の配信はターゲティングを明確にできるため、今回の動画を制作する際も「動画広告に強い会社」という基準で制作パートナーを探しました。
ー これまでTVCMやオンラインセミナー、デモ動画の制作など幅広く動画活用をしていらっしゃいましたが、今回の動画におけるポイントを教えてください。
セミナーと同じく、有識者のインタビューを動画に入れたことがポイントです。
どのようにすれば会計事務所の所長様が「生産性向上」という課題を自分ごと化しサービス導入の必要性を感じられるかを考えました。
ただ、インタビューには少し反省点もありました。
セミナーでは合いの手や語間を重視することで聴講してくださっている方に伝わりやすくなるのですが、動画となるとその点が異なっていたのです。編集を経てとても伝わりやすくなりましたが、ある程度の台本があってもよかったと感じています。
動画広告の配信効果にも期待
ー 実際に動画にしてみないとわからない点は多々ありますよね。その他に注意した点などはありますか。
プランナーやクリエイターとのやりとりのしやすさは大切だと感じました。パンフレット制作などと比べても、動画はニュアンスを伝える必要性がありますし、そこをうまく汲み取ってくれる方なのかという点は発注前から重視しましたね。
ー 今後は動画広告にも注力していくとのお話でしたが、すでに取り組まれていらっしゃる施策はありますか。
以前制作した会計王シリーズの動画を既にプルークスに依頼し配信してもらっています。YouTubeのTrueView広告を配信しているのですが、完全視聴率がとても高いです。別サービスでも動画制作を考えており、引き続き力を入れていきたいと考えています。