みずほリサーチ&テクノロジーズ様について
ー 貴社について教えてください。
「みずほ」は、みずほ情報総研、みずほ総合研究所、みずほトラストシステムズが培ってきた専門サービス提供機能とシステム設計力・実装力を結集し、「金融を越える新たな価値」の提供を目指して、2021年4月1日に「みずほリサーチ&テクノロジーズ」を発足しました。
「リサーチ」(マクロ経済や金融資本市場の分析、主要国や新興国の動向、政策提言)、「コンサルティング」(経営・事業戦略、人事、ESG・サステナビリティ、デジタル・次世代戦略)、「ITデジタル」(先端の技術知見、IT構想力・実装力)など、さまざまなサービスを提供しています。
ー DX 支援コンサルティングの具体的な内容を教えてください。
ビジネス環境の激しい変化に対応するため、デジタル技術を活用したビジネスモデル変革に向け、豊富な業務ノウハウと「みずほ」で培った確かな技術力を活かし、お客さまのDX推進を戦略面から導入、運用までサポートしています。「みずほ」の「DX支援コンサルティング」は、基幹システムの更改からデジタル戦略に至るまで、幅広くご支援しています。
部長の品田様、主任コンサルタントの山本様(左から)
動画制作に関して
ー 動画の利用用途を教えてください。
「DX支援コンサルティング」のお客さまである加島屋様にて、DX構想を共有するためのツールとして活用しました。
ー 加島屋様に動画を提案した背景、制作の目的を教えてください。
動画は以前から営業などの場面では活用しており、「DXや構想という概念的なものをわかり易く説明できるツールとして、大きな効果がある」とチームでも共通認識がありました。
そんな中、加島屋様へDX構想策定のコンサルティングサービスをご提供する機会をいただきました。経営層の方々とDX推進に向けてディスカッションを深める中で、社内には「デジタルがどういうものかよくわからない」、「会社としてどのようにデジタルを活用するのか方向性がわからない」という声が多くあることがわかりました。
DXを進める上で、経営層のお考えを社員の皆様に理解いただくことは不可欠です。そこで、会社の方向性やデジタルをわかり易くお伝えするために、動画が活用できると考え、制作をすることにいたしました。
ー DX支援をされる中で感じた課題はありましたか。
1つ目は、コミュニケーションです。各部門・部署の中ではコミュニケーションを密に取られていましたが、事業環境が変わる中で新たに発生した問題の解決に向けて、経営・業務・ITを横断した部門・部署間のコミュニケーションはなかなか取れていなかったようです。
2つ目は、課題の優先順位づけです。どの課題に優先的に取り組み、会社を変革の起点とするか、社内の合意形成がとれていない状況であったため、解決に向けた動きが止まってしまっていた課題もありました。
ー 動画に期待していた効果はどのようなものが挙げられますか。
期待していた効果は、以下3点です。
・「なぜDXへの取り組みが始まるのか」「会社としてどのようなことを進めていくのか」といった、ご経営層の考えをわかり易く全社に理解いただけるのではないか
・社員が動画を見た時に、「当社のことだ」「自分のことだ」と”自分ごと”に感じてもらえるのではないか
・これから社内で始まるDXへの取り組みに明るく前向きな気持ちで参画いただけるのではないか
動画制作後
ー 動画はどのように活用されましたか。
以下のような場面で活用をしていました。
・ご経営層によるDX会議の場で、活動の起点を確認する際に視聴する
・ご経営層が部内会議や朝礼の場で全社員に対して改めて会社のDX構想を説明する際に、社員の皆様と動画を視聴する
ー 挙げていた課題は解消されましたか。
社長様の発せられるお言葉、ご経営層の考えが、全社員の印象に強く残っている様子で、課題に感じていた「コミュニケーション」の解決に、動画が大きな役割を果たしてくれたと思います。
もう一つの「課題の優先順位付け」は、コンサルティングや話し合いが進むにつれて、整理することができていました。その上で、これから取り組んでいくと決めたものが、動画の後半パートで社長様が話されていた4つのシナリオの部分にあたります。整理し決めたことを動画化し、社内共有することで、「DX」等わかりにくい言葉が一人歩きせず、社員の皆様に共通の認識を持っていただけたことは、動画ならではの良い点だと感じました。
ー 視聴された社員の反応や、成果はいかがでしたか。
想定以上の反応がありました。動画を見た社員の皆様の反応としては、ワクワク半分・不安半分。いずれも、ご経営層のお考えや会社の向かう方向について受け止め、感じ、考えていただく、きっかけになっている印象です。私としては、ワクワクも不安もどちらも、今のことではなく、未来のことに目が向いたからこそ出てきた感覚だと思いました。さらには、動画を通してご経営層が描いている未来を現場社員の方にも一緒に想像してもらえるといった、当初想定していた以上の大きな効果が得られたのではと思っています。
ー 弊社にご依頼いただいた理由を教えてください。
DXやコンサルティングサービスの内容を理解し、動画制作の意図や期待する効果をくみ取ったうえでご提案いただけたことから、プルークス社へご依頼することにしました。
ー 実際に出来上がった動画は、ご依頼時に想像していたイメージと比べていかがでしたか。
こんなことができたらいいなというイメージはあったものの、動画自体をこうしたいというのは、あえて留めておき、プロの方にお願いしようという意見がチームの中でありました。イメージ通りかと言われると、完成された動画はイメージ通りもしくはそれ以上でした。音やナレーションもドラマチックかつ重厚で、加島屋様の築き上げてきたブランドイメージや今回の取り組みに適しているように感じました。加島屋様からも「自分たちの会社らしい動画だね」という声が挙がっており、嬉しいです。
ー 今後はどのようなお客さまをご支援されていきたいですか。
「ITの課題が多く残る中、DXなんて本当にできるのか。」「適した担当者がいないので始められない。」など、特に中堅~中小企業様、地方の企業様、老舗企業様は手が届かないテーマのように考えられている会社様が多くいらっしゃいますので、このDX支援コンサルティングのサービスを通じてそうした企業様のサポートができればと思っています。
ー 今回の結果を踏まえて、今後のDX 支援コンサルティングでの動画活用についてどのように考えていますか
動画制作後、社外向けや店舗での放映など「せっかく作った動画なのでいろいろな場面で使用してみたいね」という声も頂き、効果を実感しています。「動画を活用する」という取り組みについて、今後はプロジェクトの中でも活用場面を増やしていきたいと考えています。