ネット広告やTVCMなどの従来の手法からの転換期
株式会社TSUTAYAは、生活提案の場として「TSUTAYA」の企画ならびにFC展開事業と、インターネット分野における宅配レンタル「TSUTAYA DISCAS」や、映像配信サービス「TSUTAYA TV」等を運営しております。私がいる部署は「TSUTAYA DISCAS」と「TSUTAYA TV」のマーケティング全般を担当する部署です。
- 今回、WEBCMの制作を検討された背景をお聞かせ頂けますでしょうか。
ブランディング強化が大きな目的です。いい意味で企業イメージがついてきているのでそこを崩さずに新しいTSUTAYAを知ってもらうにはどうすればいいかを考えていました。
これまでは、TVCMやバナー広告を中心にプロモーションを展開してきていたんです。しかし、ここ数年で、バズ動画というワードが流行したり、動画でしか利用できない広告枠の増加もあり、WEB動画に関心が高まっていました。動画だと視聴数などのKPIに追加され効果も見えやすくなります。そういった点も含み、一度弊社でもやってみようという声があがり、今回WEB動画に挑戦することにしました。
動画制作~動画展開まで一貫してお手伝いする姿勢
- なぜ、プルークスをお選びいただけたのでしょうか。
大きく2点あります。1点目は、企画内容が面白かったからです。ブランドイメージを崩さず、かつインパクトのあるWEBCMを制作したいと考えていました。他社様からCGを利用した動画のご提案もいくつかいただいていたのですが、御社はDVD2万枚を使ったコマ撮りのバズ動画企画でした(笑)。本当にできるのか不安もありましたが、企画の面白さに共感ができたので、やってみようと思いました。
2点目は、企画・制作から広告運用まで一貫して支援いただける点です。WEBCM自体が初めての試みだったので、広告運用までワンストップで担当いただけることは一番の決め手になりました。メインはSNSで、Facebook、twitter、LINE、YouTubeでの運用を提案して頂きました。ブランディング強化に向けて、弊社にあった媒体を提案して頂きとても助かりました。
– 実際、撮影されてみてどうでしたか?
想像通りの泥臭い撮影で大変でしたが、いい作品ができ満足しています。2万枚のDVDを1カットずつコマ撮りする前代未聞の撮影だったので、社内でもできるのか不安な声が多かったです。ただ、2日間の撮影を通じてご協力いただいたスタッフの方々やプランナーの方には感謝しています。2万枚のDVDジャケットにパッケージを封入したことは一生忘れられない思い出ですね(笑)。今となっては、メイキング映像も撮影しておけばよかったと後悔しています。
視聴数90万以上突破
メディアでも取り上げられるほどの効果
– WEB動画の効果はいかがでしょうか。
良い結果が出たのではないかと思っています。YouTube、Facebook、LINE、twitter、記事広告を通じた広告配信により、動画の再生回数が90万回を突破し、特に効果のよかったYouTube TrueView広告では、完全視聴率が30%を超えました。リーチするだけでなく、多くの方に最後まで動画を視聴いただけたことはブランディングにおいて効果的ですし、成功事例としてのノウハウが1つ作れたと言えます。
また、VISM(記事広告)の配信直後に、フジテレビから弊社広報に取材の依頼が入り、二次的拡散できたことも良かったですね。フジテレビが運営する動画メディア「ホウドウキョク」という番組内で取り上げて頂き、何度か動画を放映していただけたので、より拡散ができたのではないでしょうか。
バイラル動画を展開する上で、単純な広告配信だけでなく、記事広告を活用した話題性作りのご提案をいただけたので、やってみた甲斐があったと思っています。
– 今後の動画制作についてはいかがでしょうか。
今回、ブランディング映像とは別にTSUTAYA TVのサービスプロモーション動画、TSUTAYA MUSICOのサービス紹介映像も制作しました。WEB動画は様々な方法で利用できる事を知りました。今後は更に知見を貯めていきながら、既存ユーザー様向けにも動画を活用したプロモーションに取り組むことができればと考えております。従来のTVCMやバナー広告だけでなく、WEB動画を活用することで、展開できる広告枠やクリエイティブのバリエーションが増えてくるはずですから、そこからしっかり効果を上げられるように取り組んでいければと考えております。