-普段のお仕事内容を教えて頂けますか。
私は、品質環境部という部署に所属しています。品質環境部では、品質と環境の全社行政を担当しています。私自身は、主に新製品の品質管理業務を主業務としていますが、社内の品質教育にも関わっています。
–今回の動画制作の目的をお伺いできますか。
弊社では、経営品質啓発センターという啓蒙施設を昨年9月にオープンさせました。この施設は、過去に発生したさまざまな失敗事例をパネルや現物、映像などで体感できる施設です。
これまでにも、ある特定の期間やイベント時に過去の事例を紹介することはありましたが、常設展示することはありませんでした。この施設を常設することでいつでも過去の失敗に触れることができますので同じ失敗を起こしてはならないという社内の風土向上に繋げていく目的があります。
この施設では、実際に起きた事故の現物やパネル、資料映像を見てもらうことで “体感”できるようにしていますが、以前の資料映像はパワーポイントの自動再生機能などで社内で制作していました。しかしながら、パワーポイントで表現できることには限界もあったので、動画を制作することにしました。
制作した動画は、実際に起きた事故を基に、その事故によりお客様に与える影響や、発生の原因や再発防止をインタビュー方式で制作しています。同じ事故を起こさないように、意識を変えてもらうことが目的です。
同じ事を起こさないためにも、自分事として捉える事のできる映像に
– プルークスを選んだ理由と映像内でこだわったポイントを教えてください。
プルークス様を選んだ理由は、制作実績の豊富さと予算に応じた制作提案です。最初は、HPからお問合せさせて頂きましたが、制作実績も多数あり、また商談をしていく中で今回のような教育映像の制作を数多く手がけておられることが決め手となりました。
動画でこだわったポイントは、危機感や影響度合いにフォーカスした動画であるかどうかです。例えば、弊社が提供している監視・防犯カメラは、元々は防犯用の映像録画が目的ではありましたが、最近ではその画像を使ったマーケティングのツール化など社会の様々な変化に伴い、求められる機能・役割も変化し責任もが大きくなってきています。さらに、2020年にはオリンピック・パラリンピックも開催されますので、当社に対する期待もますます大きくなっています。
そのことで我々が意識すべきことは、当社が納品したシステムにおける影響度合いの範囲です。その影響度合いは自分自身が経験した枠組みでしか判断できないと思います。しかし、実際それではいけないと思っていて、自分が提供したシステムが、ステークホルダーに対してどのような影響があるのかを可能性も含めて認識しておく必要があります。今回は、過去に起きた事故を自分事として捉えてもらい、同じ事故を起こさないようになってほしいと思い、そこの表現にこだわりました。
-映像制作の過程で印象に残った事はありますか?
複数ありますが、撮影業務は、普段の仕事内容では行わないので印象的でした。ディレクターとの打ち合わせの際は、こういうイメージでと伝えただけでイメージ通りのアイディアをいただけて、やりやすかったです。絵コンテも1週間というスピードで出していただき、しっかり動画の内容を詰める事ができたので助かりました。また、今回のターゲットがある程度ベテランの作業員で、イメージに合った方をキャスティングして頂けたのは良かったです。演技もお上手で、実際の社員かと思ってしまいました(笑)
継続的にみる事のできる仕組みを作り、本質的な利用を求める
-今後はどういった場所で使っていこうとお考えですか?
今は、経営品質啓発センターでの活用が中心になりますが、限られた場所だけで使うのはもったいないので、いろんな機会を見つけて活用できるように考えていきたいと思っています。日本全国に地域社がありますので、その横のつながりとしても、動画を使っていけたらいいなとは思っています。起きた事故を忘れないためにも、継続的に見る事のできる仕組みを作り、事故を起こさない本質的な利用方法を考えています。
– 映像制作後の社内の反応はいかがですか?
経営層からの評判も良く、今後もコンテンツとして、このような動画を蓄積していこうと声を頂きました。いい動画ができたので、今後も複数作っていきたいとは考えています。今後も動画にしたいテーマも複数ありますね。社会的に影響度の高いシステムや安全面などにもフォーカスして動画制作をしてみたいです。
当社にとっては、新しい事例が増えることはよくないことなので、事故が起きる前に過去案件等も振り返りながら動画に出来ればいいなと考えています。そういった企画からまた相談させて頂きます。